ありあまる林檎 | ブラックアングリングサブカルコメディー

ありあまる林檎


欲張りな果実

赤い林檎に手を伸ばす

風が吹かない

この町で

青い目をした少女が
手を伸ばす

林檎に手が届いて

真っ白な手に捕まえられた

林檎は

何も言わない


少女はこちらを見て 嬉しそうに
微笑んだ

さも
確かな確証を掴んだかのように


その何年か後

私は遠い町で

あの少女にまた出会った

青い目をした彼女は
林檎のような頬をして

微笑んでいた



名誉



すべてを手に入れたらしい

彼女の手は

魔法のように白かった