磯焼け、その原因を突き止める作業は、大変重要でありながら、水質調査から始まり諸要素との因果関係の検証等々、原因究明にはまだまだ多くの時間を費やすことでしょう。

  四方を豊かな海に囲まれた日本国民にとって、
資源を管理しながら有効に活用して行く事は全く苦手とする分野なのかもしれませんが、かつて
東シナ海域を以西底引き漁によって、その海底地形を変えてしまうほどまでに根こそぎ取り尽くしたわが国には、これから先、日本海の資源を管理する責任があると考えます。
とりわけ海藻資源の消滅と言う問題に対して藻場保全の特命室を立ち上げて官学の選良をそのメンバーとし中国、韓国、北朝鮮、ロシアを交えたうえでの五カ国協議を計画し原因究明の足がかりとしてもらいたいと願っております。
    さてさて、お待たせしました
我々漁民は、何を成すべきか

今年、藻場保全の現場に嬉しいニュースが広がりました。
五島崎山地区において、ヒジキがわずかながら(干し揚げで800キログラム程度)復活したと言うニュースです、3年前の賀谷地区なら一軒2日分の収穫量ですが、今となっては奇跡的な数字と言って良いでしょう、そこに至るまで10年間の苦労がおありだったとのことでした。
やりようによっては藻場は復活する、完全な食害防御と種苗の管理に人の手を多く入れれば、海藻は復活する、自論も証明されたようで踊り出すほど喜びました。
近年の高水温は、亜熱帯化へと進行している証なのかもしれないけれど、海の中で海藻たちはその命を継なごうとしている、高水温に耐えうる新しい亜熱帯カジメ、ヒジキが生まれるかもしれない
食害生物の食圧を和らげてやれば.海の森は再生するのではなかろうか。

そこで、平成30年の総括として賀谷藻場保全組織よりモバ再生策を提案いたします。
その一、対馬漁業協同組合組合長会は早急に対馬藻場協議会を発足させ専門家の方々も交えた上で全島漁民(現在保全活動を行っていない地区、磯焼けが発生していない地区も含む)の総意による藻場再生計画を作成し国政へ独自の働きかけを行う事。
その二、対馬内外、各藻場保全組織の活動状況、現況をSNS等で確認しあえるネットワークを作る事。
その三、対馬市は磯焼けの現状を正確に把握し余すことなく広く世界に発信する事。
 
その四、対馬全島漁村地先において食害防御網による保護区を各海域に即した形で最低一カ所以上設定する事。
 
その五、保護区の設定後、その仕切り網内への種苗の投入量を県、市、独自の判断において決定する事。
*再生が進まない原因は種苗(胞子)の数ではなく水質の問題も影響していると言う指摘がありますが、特定水域においてその水質データを基とした改善策による作業がなされていない現状をかんがみれば、ただ単にエントロピーの増大を図る方法を先に行っていなければならないと考えます。
 
 

いっかいの漁民が国政や市政を論う立場にないのは重々承知はしておりますが、
見て見ぬ振りは卑怯という想いでいます。
12月9日、対馬市の藻場再生計画の発表会へ出席させていただきましたが、水産庁「磯焼けガイドラインの概要」を参考に作られた、対馬市磯焼け対策取り組み項目、再生計画(対馬市ホームページでご覧いただけます)の中で、今現在磯焼けに侵されていない海域のモバを守ると言う重要かつ意義深い活動について一言も触れられていないことに不安を覚え漁師目線での提案をさせていただきました。
あらためて対馬市と漁民との間の温度差を感じさせられた1日でありましたがその辺のお話はまたいつか機会があればと思っています。
 
ご意見ご批判お待ちしてます
問題解決のために畑違いの人々の何気ない一言がきっかけになることが少なくはありませんでしょ
それでは皆さん良いお年を🐬