2024年60歳になりました。 馬藻です

 

 

 ここまで見苦しい余生を生きるとは思ってもみなかったので少し大人にならなくてはいけないなーとか思ってみたりしております今日この頃です。

2024年1月1日能登で地震の被害がでました、前の年から始まったガザでのジェノサイドはこの秋で一年を過ぎました、日本の政治中枢は「やられたらやり返す」とあからさまに言い出してもう10年の月日が経ちました、だから何って? だから

鬱だぜ!

              写真が逆さまなのよさ、編集出来ない僕なのさ

 

 対馬の事

2023年核ゴミ問題を通じて多くの学びがあり、政治とは私達生活者にとって日々の生活そのものであり消費者として生きる事が政治の執行であると言う事を確認して、政治を自分事と捉える重要性に立ち返る事も出来ました。 また意見の反する人たちとの対話が如何に困難かを思い知らされた一年間ブログにまとめる作業に取り掛からずにいました。

政治って日常だと思っています、公の場において何かを発信する時に聞く言葉「政治的発言はお控えください。」って注釈によくあるんですけれどもね、それって間違ってるって思うのです。 政治的でない発言を思いつかない、例えば朝起きて寝るまでいえ寝てからも四六時中人間の生活は政治そのものではないのかしら? 生活イコール政治ではないのかしら?

自治体が市民に対して「政治的発言はお控えくださいって」それ、おもいあがりも甚だしいと思うのです、「現政権への批判はお控えください」って言ってるのとおなじでしょ? 長い間権力を持ち続けると勘違いをしてしまうのが人の常ですが、政治家にならなければ公務員にならなければ政治の執行が出来ないと思い込んでいる市民がいる間はなかなか勘違いに気づけないのかもしれませんね。

 

 藻場再生の根本は温暖化対策であり気候変動対策です、まさに政治の大問題であるはずなのですが事ここに至っても議論の的には上がりません、それではどの様な方法をとるか?一つの選択肢として「住民自治を目指した市民運動」なーんて考えたりしませんか?

この一年間立ち止まれず、心しずめられず、深く見つめる事も出来ずに活計に追われつつ先のことばかりにが気になって仕方がなく、ガザを想い能登を想うとなおさらに今を生きる幸せに気付けないまま未来にばかり希望を託すような日々でありました。

 今年は植樹祭は開催せず植林だけ行いました。オリーブとレモン、ライムを合わせて30本、ヤマネコの森と里に分けて植えました。賀谷藻場の状況などはFacebookからご覧いただければ幸いです。

 

          写真は㊵藻だまり、アマモが戻る2024春

 

  2024年の事

漁師になって15年目です。初めてのスランプに陥ったか?と思っていたら今年は烏賊が陸(おか)に寄らない様で沖ばかりで釣れています。沖流しの装備(沢山の灯りと自動巻きイカロボなど)を持たない本船は、かかりこみ(浅い所に錨を打って釣ります)しか出来ない古い型の漁師(一匹一匹手で釣り揚げます機械で釣っても手で釣ってもお値段変わりません)なもので小漁の毎日で辛抱しておりましたが、いつの間にかかかりこみは見渡す限り本船ただ一艘のひとりぼっちの夏イカ釣りでありました。秋太(脂がのり丸くなった剣先イカ)あきぶとに賭けていますけど、今年は春から南西の風が続いていたので盆を過ぎたら北東が長引くやろうねーって言ってたらやっぱりここんとこ北東続きで「時化がましい」そしてまた物悲しい10月なのであります。(書き始めて既に月をまたいでいる)

 

 

           

 海の中の事

2024年8月 長崎県水試の発表では対馬の海は表層水温32℃を記録、対馬東8月は平年比2.4℃の上昇、9月は平年比4.0℃の上昇となっております。賀谷藻場モニタリングポイント51番では33.55℃をロガーのデータで確認、30℃越えの日数も30日を超えました。

 

                                   写真はウミトサカ溶けた様子

 

 まさに地球が沸騰しているのです。

この星の氷は解け続けています、海面水位は上昇し続けています、これは現実に起こっている事です。

多くの学者達はその危機を憂いてはいるみたいですが同時に亜熱帯化への対応策を講じる必要性も訴えています。さて、対策ではなく対応していくのか?対策を立てつつ対応していくのか?

 何はともあれ気温を下げる事を諦めてはいけないと思っているのです。

気温も海水温も下げようと思えば下がると真剣に思っています。そしてそれは産業界と経済界の商業主義的な資本主義的なアプローチでは成し遂げる事は出来ないとも思っています、それは科学正義とヒトの善意をもって成し遂げられるものだと真剣に信じています。

 多くの人々が地球を冷やす方向へ向けば必ず冷える。確かに今すぐに資本主義経済が機能しなくなれば人間としての生活が崩壊すると考える人々は大勢います、飢える恐怖を知る世代はなおさらの様です。しかし今ここで考えねばならない事は、地球を冷やすためにはそれほど多くの選択肢は無いと言う現実です。

 

 現在の壊滅的な地球環境が何を原因として始まったものなのかを鑑みたとき、考えられる全ての要因はそのすべてが先進国に住む者にとって身に覚えのある事に間違いはなく、過剰に生産され続ける欲望をかき立てる対象物と欲望そのものです。私達は問題に直面した時、社会構造や型式(システム)にその原因を求めがちですが、新しいシステムを当てはめたり社会構造を変革したとしてもその基礎となるものは個々人の価値観に基づいた生活様式だと思っています。多くの人々は太古より受け継いだ徳義や生き方をないがしろにしてきました。退化とも思える自由放任主義を盾にしてなによりも永遠の豊かさを求め機械産業的世界観をよりどころとした支配、発展、拡大、成長、開発を旨として資本主義経済を最優先と位置付け積極的に周囲の自然環境を思うがままに動かし続けて来ました。このような人間本位な考え方が蔓延した理由は、未来にばかり希望を抱き続け今を生きる事を忘れたこと、そして人間だけが自然から独立して生きているかの様な勘違いから抜け出せないままでいるからだろうと感じています。

 

 

 藻場の事

2023年春、対馬北東部に残されていた海の森は跡形もなく消えました。これにより対馬全沿岸海域において全ての藻場が消滅したことになります、2024年秋その回復は未だになされてはいません。

 

 2018年秋から賀谷において活動を始めた藻場保全組織は2021年12月に特定非営利活動法人賀谷藻場保全会と成り、モニタリング、種苗の投入、中山間部への介入、植樹祭、イカ柴投入、産品販売、教育啓蒙活動など多岐にわたる作業を実施してきましたがそれは賀谷地先海域に限定した活動でした。先ずは賀谷湾とその地先海域の小さな小さな海で藻場を再生させる事、その成功例を基に対馬全島沿岸での藻場再生活動に応用を試みながら海の森の再生を拡大していく。

長い年月を要する壮大な計画ではありますが、現在の絶望的な海中環境に至る原因を求めて過去に遡った時、おおよそ産業革命期から始まる資本経済優先の実施時期に端を発していると考えられ、海中環境が顧みられなくなって300年程が経ったと言えます。これを元に戻すまでにはそれなりの年月を要する事は容易に想像出来る事です(多くの科学者達の見解は現在進行している最先端技術などあらゆる温暖化対策が功を奏する時期を2050年以降としています)、また賀谷での保全活動そのものを楽しみとして今ここに生きる事の大切さを広げていくと言う考えでもありました。

 

 しかし今対馬における藻場再生の現場は間違った方向(食害生物の駆除に象徴される環境破壊行為)へ進んでいる様に見えます。このままでは今起こっている破滅に至る負の連鎖は私達の想像よりはるかに早く自らの未来を閉ざす事になるのかもしれない。今起こっている海藻の消滅は決して自然の流れなどではなく人間社会が引き起こした不自然な破壊行為そのものだと感じています。何としてでもこの流れを本来の自然の流れに戻さなければならない、変えなければいけない、益々想いは強くなるばかりなのです。

 

    

         写真は保護枠外天然場カジメ㊽観音もたれ2022

 

 如何にして流れを変えるのか。

2019年から賀谷藻場で繫殖させたカジメは早熟カジメと考えられています。通常アラメ、カジメ類は成熟までに3年かかるとされていますが賀谷で繫殖させたカジメは発芽したその年に胞子体を出し配偶体となる事が確認された事から1年で成熟する早熟カジメと考えられます。流れを追って説明するとまず2020年春に局所的再生を果たした『モニタリングポイント㊽番観音もたれ』の天然場カジメ(保護枠外)は2021年秋には人の目で見る限り全て姿を消しました。翌2022年春㊽観音もたれに限り回復し発芽成長、同年秋このカジメもまた全滅、2023年春㊽観音もたれにて再び発芽成長、同年秋全滅、今年2024年春㊽観音もたれにて発芽、ただし2本のみ確認2024年8月全滅後今に至る(この早熟カジメは突然変異的に発生したのではなく、元々あった群れが早熟がゆえに生き残る事が出来たのではなかろうかと考えています)これは保護枠外つまり天然場での出来事です。

 

        (写真は㊽観音もたれに設置のカジメ保護枠)

 

 この早熟カジメは保護枠内にも僅かに残っていますので保護枠ごと対馬全島各漁村に拡散しようと決めました。(この仕事本来長崎県が前面に出て全力で取り組むべきです。神奈川県では既に県主導のもと早熟カジメの培養は行われ次の段階へと移行しています)

しかし只やみくもに放り込んで終わりというわけでは勿論ないのです、入れるからにはモニタリングは絶対条件であり2018年から積み重ねてきた賀谷藻場独自の実効性のある保全作業と併せて拡散しようとしています、そしてその情報は信頼できる関係者と島内外のネットワークに共有されます。当然設置した漁協単協もしくはその近隣の集落に新たなる人材が必要となります。2024年特定非営利活動法人賀谷藻場保全会はその活動範囲を賀谷から対馬全島に広げるにあたり法人名を『NPO法人mob対馬自然共生ネットワーク』へと変更7月11日に登記を完了しました。

 

 対馬全島沿岸から藻場が消失した今、益々困難な状況を乗り越える為には多くの人々、仲間の手助けが必要です。既存の枠組みの中に埋もれて行く少数派の声を拾い集めその人たち一人一人と同じ景色を目指す仲間を求めて新たな船出とカッコ良く行きたい所だったのですが、いやーははまたしてもスタートダッシュで出遅れるわけでして出鼻をくじかれてしまいました。現存するカジメ保護枠(正確には49基)内のカジメ、クロメ、アラメの99%が消失しました。

 

 

         写真は㉜クジラ瀬、食べられたカジメ2024

 

 イスズミの大きな群れは居なくなった(食べるものが無くなった対馬から移動し日本海山陰方面へ向かった?)のに何でーて、バリちゃんの子スクですスク「あーいーごー」ハングルで「いーたーいー」痛い悲しい辛い苦しい時などに使われる感嘆詞です。(注アイゴーはハングルの使い方としては驚いた時、うれしい時、笑う時などにも使われます、だそうです。)愛子とか書いたりもします。このバリたち今年は多いねーって浅茅湾でもそんな話です。3㎝位のやつが保護枠内に悠々といるわけですよ。この子達の対策を全く考えてなかった、のは何故かってー2022年から今年2024年の春までその食害に合わなかった(保護枠内に限り成長し続けていた)からーなのです。2019年から作り続けてきた保護枠の網の目合いはもうこれで決まり大丈夫だあーと判断していたわけなのです。

 

 藻場再生が好転しない理由の一つに数えられるのが、その年の作業の検証が出来るのが次の年であると言う事、結果を見るのにまる1年掛かると言う事が挙げられますが、まさにこれ昨年12月に裸のまま吊り下げた基盤を今年3月に保護枠に入れて投入したその保護枠の網の目合いは3シーズンそれで食害をかわすことができていた目合いのままだったわけで、今年食害に会った事で来年の枠の網目をどうするか決めなければならなくなります。それと同時に基盤を裸で吊るす事も考え直す必要が出て来ます。そう今年の勝敗はもう決してしまった、次の勝負は来年になるわけです。

 

   

         写真は㉜クジラ瀬、バリちゃんの子たち2024

 

 バリちゃんの子対策、今年は8月9月の二か月間でしたが来年もそうとは限らないけれど。

①    保護枠の網の目合いを小さくする。

②    夏場だけ目合いの小さな保護枠に移す

③    スポアバック(玉ねぎ網みたいなネット)をかぶせる。

④    陸上飼育。

⑤    今年生き残りがある場所(㊽観音もたれ)に集中して設置する。

あと何だろか?沖縄のスク漁を学び実施するって?駆除と名の付く活動はmob対馬ではやりませんけど、純粋に漁業として漁師がそれをやるなら別に良いとは思う、けれどもそれを環境保全活動と銘打って離再や多面の交付金などを使ってやるならやめときなはれ。と思う、それは今対馬市がやっているガンガゼ駆除や刺し網による食害魚駆除と同じで税金を使った環境破壊行為だから、対処療法的な延命処置のつもりでいるのかもしれないが、信頼に耐えうる情報を持たず、基とせずに只々場当たり的な作業を繰り返している現状は笑い話のネタにもなりゃしない。駆除したウニに破棄野菜食べさせて一石三鳥やーとか宣伝してもそれは単なるビジネスです。環境に順応した商売をあたかも環境保全に貢献している印象を強調して官学併せてたたえ合っても藻場は再生しません。ガンガゼ駆除に関してはその個体数の減少が天然場に及ぼす影響をどこまで想定できているのか?水産庁はきっと全く計算していないと思っています。昨年のブログに書いていますけれど、科学的な論文に表す必要があるのではないかと気がかりでなりません。イスズミに関しては評価の高い魚を大切に扱わずあたかも厄介者の様に表現して価値を下げた行為は対馬に残された食文化への冒涜ですらあるとおもっています。まずい魚を美味しくして売る、安い魚に価値をつけて売る、商売なら当たり前の事であって、ことさら講釈を付けなければ売れないのなら余程冴えない商売人と言うことです。人間の浅知恵で邪魔なものを駆除すると考えるのではなく、減ったものを補うと言う考えに変えてもらいたい。アイゴやイスズミやメジナを駆除するのではなく、草食魚の捕食者(アオリイカなど)を増やす方向に力をいれるべきなのです。

 

(写真は水イカです。生まれてすぐにバリちゃんの子をゲットしてます。)

   (しつこいパパラッチに獲物を手放してくれたので正体確認バリちゃんです)

 

 さて、バリちゃんの子対策、 

①網の目合いを小さくする、と無節サンゴの仲間が蔓延って網を覆いつくして潮流と光を遮ります、結果カジメは消滅します。

②夏場だけ移す、となるとその人員確保とカジメの付着器の切断に技術を要しますので時間がかかり過ぎます。 

③スポアバックに入りきる新しい形状の保護枠が必要となりますがサイズが小さくなる事により中のカジメの本数も限られることと、被せたままでは窒息死させますのでこれもまた時間と人手がかかります。 

④陸上飼育の難点はただ一つランニングコストです。(がいつの日か勝負に出る日が来るやもしれませんが)

⑤生き残りがある場所に集中させるリスクはその場所㊽観音もたれの環境を変化させて しまう可能性がどの段階で起きるのかが判らない事です。実は今がぎりぎりの状態にあってあと一つでも保護枠を増やした途端に全滅させるかもしれない。

となると

⑥    賀谷以外の海に設置する事で全滅のリスクを回避すると共に再生の可能性を探る。

 

       写真は無節サンゴ藻(厄介な彼らにも重要な役割がある)

 

 まさにmob対馬の仕事となることは必然であったわけですが何だか後手後手に回っている感が強いんですが、もっと早い段階で保護枠ごと他所へ拡散していれば今年の消失も小規模で済んだかもしれない事は考えられますが、ついつい慎重になります。その仕上がりが傍からどう見えようとも充分に吟味し熟慮し時には叩き壊し納得が行かなければ進まない、そうしなければNPO法人としての意義がないと思っているもので、関係者の皆様には多少なりともストレスを抱かせているものと思います。もちろん僕個人はトライ&エラーで生きてきた行き当たりばったりの人生で何度もリセットを繰り返してきた過去を恥じている面もありはするのですが、NPO法人の運営は綺麗ごとで行きたい、いや綺麗でなければいけないと考えているのです。

 

    (写真は2018年に九州大学と共に設定した賀谷藻場モニタリングポイント)

 

 カジメ種苗拡散の可能性にかける。

現在対馬全島には124の津々浦々があるらしく人が住んでない浦を含めるとその倍はあるかと思われます。その300あまりの湾に海津(あいずと発音します。周りを砂地に囲まれた独立した沈み瀬)が幾つ存在するのかまだ分かりませんが、その海津が地磯から充分な距離にあり潮通しもよく水深が10m以上で僅かでも海底湧水が湧いているようならば賀谷の㊽観音もたれと似た環境にあるわけです。もしかしたらその場所で人知れず再生と消失を繰り返しているカジメがあるかもしれない。

例えば2022年から始まった賀谷でのアカモクの再生は小規模であったのですけれど浅茅湾においては大規模な再生が見られた海域もあり、所によれば枯れた年は無かったとの証言もあります。近年の豪雨により濁水(泥水)の流入は増大していながらも水深の深さが生態系の維持に貢献しているような印象を受けています。幸い真珠養殖事業主の多くの皆さんは藻場再生に前向きな方が多く保護枠の設置にご理解いただき実現させる方向で進んでいます。

 

        写真は㊵藻だまり、天草の再生2024春

 

 思い起こせば2018年対馬市の会合で清野聡子九州大学准教授と出会いご指導いただき、Facebookにて新井省吾先生とシーベジタブルの皆さんと出会い懇意にご指導していただき、amebloにて志摩の海人金丸雄一氏に勇気をいただき、もちろん遠くから近くから多くの皆さんに応援され続けてあれから6年、今やっとここに来たという感じでいます。やっとこさ「藻場ほぜん始めました」と言える所に立てたような感じがしています。

 

 

 2012年夏に賀谷に住みだして2013年2014年と大量のヒジキを切らせていただきました。海の中は四季を通してジャングルの様にあらゆる海藻が生い茂っていました。

2014秋台風の後おおかたの海藻は姿を消しましたが2015年春にはまだ春藻場の様相(ほとんどの海藻が芽吹きました)を呈していました、ただヒジキの大規模な食害はこの年の5月に起こりました、大潮の日たったの一晩で賀谷地先のほとんどのヒジキが消失しました。

2015年秋から一部のノコギリモクを残してありとあらゆる海藻が姿を消したのでした。2016年も2017年も来年こそは生えるのではなかろうか?と期待しつつ2018年春も再生はかなわなかった、2018年夏漁協組合員で水産多面的機能発揮対策事業費を頂く組織を設立、保全活動を始めるも成果は出ず、(2020年の㊽観音もたれ天然場の再生が2019年の種苗投入と関連付ける資料は無く)NPO法人となった2021年残された僅かなノコギリモクのガラ藻場も消滅、大型海藻はその後㊽観音もたれでの春藻場状態が2023年までは続きましたが全体の再生の兆しはありません。

浅場(水深10mまで)においては2018年冬からフクロノリ類が繫殖、石灰藻(ピリヒバなど)と勢力を争い2020年春ほとんど(ピリヒバの80%)を駆逐しマクサ天草の大規模な再生に至っていましたが、今年2024年春アイゴの大発生により再生しかけたマクサの50%は消失しています。

2023年春からはキレバモクとイソモクの繫殖が局所的に見られ今年初夏には天然場キレバモクへのアオリイカの産卵をモニタリングポイント㉗㊵㊸㊻番で確認出来ました。されども10月時点でキレバモク、イソモクとも一本も確認できずにいます。

 

 改めて賀谷藻場全体の状況としては昨年2023年まで、いえ2024年春までは浅場に限り回復傾向にあったと言えます。深場(10m以深)については㊽観音もたれも含めて全体的に益々泥をかぶり悪化の一途をたどっています。その様な状況であるからこそカジメの種を全島に拡散しなければならないと思っています。

 

  

           写真は水イカ産卵のキレバモク2024。

 

「海んなかんことはわからん」来年は水温34℃を記録するかもしれません。バリちゃんの子の食害を完璧に防げたとしても高水温からの水質変化でカジメそのものが解けて流れてしまうかもしれない。それでも作業は続けなければなりません。記録する為に検証する為にその時行わなければならない作業を正確に行うことこそが大切であろうと感じています。

(如何にして温暖化の流れを変えるのかのお話は次回にまだまだつづく)

 

 未来のことはわからない、過去を変えることはできない、今を生きる事はできる。

mob対馬の藻場保全活動は多くのボランティアの皆様と応援会員の皆様の年会費とご寄付により維持されております。どうぞ私達のかけがえのない豊穣の海の再生にお力添えください。

素晴らしき今日をあなたと共に

 

 

 

 

追伸

『NPO法人mob対馬自然共生ネットワーク入会のお誘い』貼付けます。

 

2023年春、対馬に残されていた北東部の藻場が跡形もなく消えてしまいました。2024年秋回復した藻場は存在していません。これにより対馬全島沿岸の海の森は全てその姿を消した事になります。現在まで対馬において藻場の再生がなされていないのが現状です。今現実に起きている大規模な藻場の消失は人々の社会生活がもたらしたものであり、この地球規模での自然破壊は負の連鎖を加速させ自らの未来を閉ざす方向に向かっている事を否定することはできません。

 

 そのような絶望的状況の中で賀谷藻場において繫殖させた早熟カジメ(発芽したその年に種を出すカジメです)を一般に販売するのではなく、対馬全島漁港に設置する決意をいたしました。また2018年より積み重ねて参りました藻場再生の為の実効性のある作業内容と共に対馬全島各漁村に拡散していく予定でおります。

活動範囲を賀谷から対馬全島へと広げるにあたり、特定非営利活動法人賀谷藻場保全会は法人名を 『 NPO法人 mob対馬 自然共生ネットワーク 』 と変更しました。

(2023年既に世界の気候変動は地球システムの崩壊に至ったと叫ばれ、極地の氷は溶け続け気温も海水温も過去最高に上がり続けている中、人々はいまだに富める者も貧しき者も人間本位の考え方から利己的な毎日を改めることはなく、有り余るほどの物質とエネルギーの豊かさを享受し続け、奪い合い殺戮は繰り返され、欲望を満たす道を求め続けているのが現実です。その様な時代に私達はいま消費者、生活者として崇高な理想と切実な現実との狭間で生き、議論し合うことを諦めず多様性を重んじ、利他を旨として営利を目的とせず、常に自然と共に在り、死者たちと共にあり、後から来る者たちと共にある。各々の立ち位置を尊重し合いながらも、あらゆる型式や体系を超えた雑多な群衆(mob)としての集まりを目指す事といたしました。)

多くの仲間を得る為に正会員、応援会員共に募集中です。どうか私達のかけがえのない海の森再生へ向けた取り組みにお力添え下さいませ。

 

NPO法人mob対馬自然共生ネットワーク本事業と認められる活動内容(定款より)

①   海中環境調査観測  (モニタリングと情報共有、月例会議の実施)

②   藻場海藻の再生          (全島へ種苗の拡散、疑似藻場作り、イカ柴産卵床設置)

③   土中環境の改善 (中山間部への介入、水と空気の浸透循環と海底湧水の回復)

④   活動資金の捻出   (応援会員向け返礼品による現物経済の再生)

⑤   啓蒙活動      (教育学習、情報発信、文化の継承)                      

以上を活動の柱として対馬全島における藻場の再生に挑む所存でございます、末永いご支援のほどよろしくお願いいたします。 

ホームページ入会フォームにてこちらからご入会ください。⇒  

       

 

2024年11月1日     NPO法人mob対馬自然共生ネットワーク 理事長 鎌田衛