みなとみらいで捕まえて

鯨さんの本を読み終えた
論語をタイトルに置いた連作短編だったが、人によって評価が割れるだろうと思う
駄洒落っぽい名前に飽き飽きする人も出てくるだろうし、少し強引な展開についていけない人もいるだろう
しかし、有名な論語の一節を解決に持ってくる手段は面白いと思う
最終章の「厩焚けたり」は日本では別の意味で有名かもしれない
タイガー&ドラゴン』にも出てくるのだ、「厩火事」ってタイトルで!
つまり、論語を使った「厩火事」という落語になっているのだ
もし読みたければ、『落語百選-秋』に出てきます
北京鯨さんの作品は「奇をてらう」という言い方も出来るが、それが鯨ワールドの一面だろう
北京原人の日』なんかは少し社会派が入っており、また別の一面を見せてくれる
まだまだ、ホエールウォッチングは続くのである

今夜の結論
「このまま幅広い作風で書き続けられますように」