神のふたつの貌 (文春文庫) 神のふたつの貌 (文春文庫)
著者:貫井 徳郎
販売元:文藝春秋
発売日:2004-05
おすすめ度:3.5
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貫井さんの作品は不思議なものが多い

この作品に使われているトリックは面白い
三部作になっているが、ふとした瞬間にはまってしまう
「この主人公は誰なのだろう?」
いつの間にか主人公の混乱が起こってくる
まあ、じっくり読んでいれば分かることだけれども

ふと、この作品の中にあるキリスト教観は著者本人のものなのだろうか?と思ってしまう
かなり突き詰めた宗教観を持っている
神に対する疑いと神に対する純粋なる信仰
この二つは誰しもが持っていることだろうし、一方的に信じているわけでもないし、頭から否定しているわけではない
一方的な信仰は非常に危うい
大切なことだろうけど

今日の結論
「見事なトリックだな」