原発・除染作業員の過酷な労働環境。夕飯が米飯1膳に、ピーマン半分かイワシ1尾という待遇の悪さ | まっちゃんのブログ

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10月25日に海外メディアのロイターが、福島の原発作業員

や除染作業員の労働の実態を報道している。

・不透明な雇用契約や給料の中抜きが横行。

時には暴力団も介在する劣悪な労働環境

・誰でも一夜にして下請け業者になることが可能

・除染をしている事業所の68%が法令違反をしている

・電興警備保障という会社の実態がひどく、作業現場での

夕食は、ひどい時は米飯1膳に、ピーマン半分かイワシ1尾。

従業員らを乗せた車が凍結した道路で横転した際には

監督者が従業員に作業服を脱いで離れた場所にある病院に

分散して行くよう命じた。同社は労災保険に加入しておらず

事故報告を避けたかったのだ、と作業員側はみる。



特別リポート:福島作業員を蝕む「違法雇用と過酷労働」

[いわき市(福島県) 25日 ロイター] - 高濃度の放射線に

さらされている東京電力福島第1原子力発電所の廃炉・除染現場で

作業員を蝕むもうひとつの「汚染」が進行している。

不透明な雇用契約や給料の中抜きが横行し、時には暴力団も

介在する劣悪な労働環境の存在だ。

東電や大手建設会社を頂点とする雇用ピラミッドの底辺で

下請け作業員に対する不当な取り扱いは後を絶たず

除染や廃炉作業への悪影響も懸念されている。

~略~

<慢性的な人手不足と緩い法規制>

こうした労働トラブルが続発する背景には、福島第1原発の

廃炉や除染作業で現場労働者が不足し、なりふり構わない

人員調達が行われているという実態がある。

作業現場では、雇用の発注者である東電の下に鹿島や大林組

といった元請け、さらに7層を越す下請けが連なり

複雑な業務委託ピラミッドが出来上がっている。

その末端には会社登記すらない零細企業も存在する。

同原発では現在、約8300人を超す作業員が登録されているが

東電では廃炉事業を急ぐため、2015年までに少なくとも

1万2000人を動員する計画を立てている。

汚染水対策として緊急性が高まっている凍土遮水壁の建設要員

を含めると、その数はさらに膨れ上がる見通しだ。

「これだけの人員を導入して、果たして東電が彼らの安全を

守れるのか、考える必要があるだろう」と日本原子力

研究開発機構安全センターの中山真一副センター長は

東電の現場管理能力に疑問を投げかける。

緊急度が増している除染や廃棄物処理を推進する法的措置と

して、2011年8月30日に議員立法による

「放射性物質汚染対処特措法」が公布され、昨年1月1日から

施行されている。しかし、厚生労働省によると、この法律は

除染作業などを行う業者の登録や審査を義務付けておらず

誰でも一夜にして下請け業者になることが可能だ。

多くの零細企業は、原発を扱った経験がないにも

かかわらず契約獲得を狙って群がるように応札し

さらに小規模な業者に作業員をかき集めるよう

依頼している、と複数の業者や作業員は証言する。

今年上半期に福島労働局が除染作業を行っている388業者を

立ち入り調査したところ、68%にあたる264事業者で

法令違反が見つかり、是正勧告した。違反率は昨年4月から

12月まで行った前回調査の44.6%から大きく増加した。

違反の内容は割増賃金の不払い、労働条件の不明示から作業の

安全管理ミスまで多岐に及んでいた。

こうしたトラブルが深刻化して労働争議になった企業の一つが

電興警備保障だ。原発事故以前は建設現場の警備に携わっていた

会社だが、福島第1原発に近い同県田村市での除染作業をめぐり

国から出ていた危険手当を支払っていなかったとして

作業員25人から支払いを要求された。

今年5月に開かれた団体交渉では、同社による作業員の待遇にも

批判が相次いだ。作業現場での夕食は、ひどい時は米飯1膳に

ピーマン半分かイワシ1尾。

12月に従業員らを乗せた車が凍結した道路で横転した際には

監督者が従業員に作業服を脱いで離れた場所にある病院に

分散して行くよう命じた。同社は労災保険に加入しておらず

事故報告を避けたかったのだ、と作業員側はみる。

同審判で、電興警備保障の幹部は従業員側に謝罪し

「解決金」として請求額とほぼ同じ総額1600万円の支払いに

応じた。「後から考えれば、素人(の企業)が関与すべきこと

ではなかった」。同社幹部は、ロイターの取材に対し

除染事業に手を出したことをこう悔やんだ。

しかし、この争議のように多くの従業員が団結して雇用主を

訴えるケースはほとんどない。報復を恐れて沈黙してしまう被害者が

多いからだ。あっせん業者が借金返済を肩代わりし、その見返りに

作業員を働かせる例もある。

雇われた作業員は、あっせん業者に給料を中間搾取されながら

苦情を訴えることもできず、肩代わりされた借金を返済するまで

働き続けなければならない。

「訴訟を怖がっているのは、(問題作業員としての)ブラックリストに

載ってしまうという心配があるからだ」。かつて日雇い労働者として

働き、現在は福島の労働者を保護する団体を運営している中村光男は

作業員たちの多くが原発で仕事する以外に職を手に出来る

状況にはない、と指摘する。

作業員と企業をつなぐあっせん業務が、暴力団の資金源に

なる危険性もある。福島第1の除染作業をめぐり、今年3月

山形地方裁判所は住吉会系暴力団の元幹部に対し

労働者派遣法違反(無許可派遣)の罪で執行猶予つきの

有罪判決を言い渡した。

判決によると、同幹部は昨年11月から今年1月までの間に

95回にわたって6人の作業員を無許可で福島県の除染現場に

送り込んだ。暴力団に対する取り締まりが厳しくなり

露天商などでの稼ぎが難しくなったのが動機だった。

「除染作業は日当が高く、もうかると思った」。

報道によると、同幹部は取り調べのなかで、こう話したという。

派遣された作業員たちの仕事は、大手建設会社の大林組が担当した

除染業務の下請けだった。ロイターの取材に対し、同社の広報担当者は

下請け業者の1社が暴力団関係者から派遣された作業員を受け入れていた

とは気づいていなかったと釈明。

「下請け業者との契約では、反社会的勢力に加担しないよう条項を

設けている」とし、警察や下請け企業と協力して、この問題についての

認識を高めるよう努めていると話している。

ソース
http://jp.reuters.com/article/companyNews/idJPTYE99O06A20131025?symbol=1945.T

多くの政治家は、汚染水を何とかしろとか、東電だけに責任を押し付けるなという

主張が多いが、原発作業員や除染作業員の待遇についてはほとんどの議員を

主張していない。主張しているのは山本太郎参議院議員ぐらいだろう。

以下は山本太郎参院議員が秋の園遊会で天皇陛下に手紙を渡した

件について福島第一原発作業員の感想である。

山本太郎「天皇直訴」手紙の中身と福島の反応(おしどりマコ)

2.福島第一原発作業員の感想

(みな男性。年代を記そうと思ったが、伏せてほしいという要望が

多かったため書かない。年代によっては、人数が少ないからである)

「特に大きい話ではない、事実の1つとして受け止めた。

中は(福島第一原発は)普通。特に騒いでもないし

話題にもあまりあがらない」

「代弁してくれたという思いと、やっちゃったなという思い」

「現代の田中正造だと思った。彼がしたことがいいか悪いかは

歴史が判断する。今、とやかく言うことではないし、原発事故が

起こり、自分たちが作業していることは事実」

ルール違反ではあったが、声をあげてもらえるのはありがたい

山本太郎を叩いている議員は、我々のために何かしてくれたのか。

山本太郎を叩いている議員に、書簡の内容をどうとらえているか、聞きたい


「ただ、ビックリ。実直なんだよね、山本太郎。福島の現状と

子どもたちのことを伝えてくれたのはありがたかったけど

政治家として違う勝負は無かったのかな」

「何とかしたいと思ってくれるのはありがたいが、戦略がない。

感情だけで動いてしまった感じ」

「山本太郎の気持ちはわかる。ということは庶民に近い議員だと思う。

でも、庶民のルールは通用しないところで動いているので、もっとクレバーに」

「甘い。田中正造は全財産失って、やりつくしたうえで死ぬ覚悟で直訴した。

山本太郎はまだやりきっていない。福島原発事故のことを考えてくれる

気持ちはわかるが、直訴の前に、やれることはまだまだあると思う。

ここで失脚したらもったいない」

「陛下に現状をお知らせしても、陛下はお困りになると思う。

陛下はわかってくださっていると思う。でも、山本太郎の行った気持ち

何とかしたいという思いはわからなくもない」

ソース
http://no-border.asia/archives/16100/2


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