国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは、本日8月2日、原子力規制委員会の人事に
ついて8月6日週に衆議院本会議に図られる件で、委員長候補および委員候補が
不適格であるとし、人事案に同意しないことを民主党、自民党、公明党の党首宛に
要請書を送付しました。
まず、委員長候補である田中俊一氏は、日本原子力研究所の副理事長などを
歴任し、一貫して原子力推進の立場で活動してきた点を指摘し、さらに
田中氏の「100ミリシーベルト以下なら健康への影響は大きくない」と
いう発言を例にとり(2011年9月15日/日経ビジネス)、6月に
成立した子ども・被災者支援法の「放射線が人の健康に及ぼす
危険について科学的に十分に解明されていない」という立場と
相いれない点を指摘しました。
また、委員候補である更田豊志氏と中村佳代子氏についても
原子力事業者従業者であり、不適格であることを、脱原発
弁護団全国連絡会の「原子力規制委員会委員長及び委員候補
3名の人事案の撤回を求める緊急要請」に基づいて
主張しました。
グリーンピース・ジャパンのエネルギー担当 鈴木かずえは
「原子力規制委員会の委員長は、ひとたび決定されてしまえば
5年間罷免できません。年間100ミリシーベルト以下なら
健康への影響は大きくないと、低線量被ばくのリスクを
過小評価する田中氏の姿勢は、原子力防災の責任者と
しては不適格です。万が一原発事故が再度起きた場合
この規制委員会が事故対応に関与することになり
市民の安全に大きな不安を残すことになります。
政府は福島の事故から学ぶべきです」と強調しました。
ソース
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/2012412/pr20120803/
グリーンピース・ジャパン「原子力規制委員人事に同意しないことを
求める要請書」
http://www.greenpeace.org/japan/Global/japan/pdf/20120803_%20statement.pdf
脱原発弁護団全国連絡会による「原子力規制委員会委員長及び
委員候補3名の人事案の撤回を求める緊急要請」
http://e-shift.org/wp/wp-content/uploads/2012/08/120801_bengodan.pdf
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