長野・新潟を巡る旅の2日目。

小雨が降る中、朝から小海線の終着駅の小諸を巡ります。


シネマ☆ウォーズ                   ~泣き虫乙女の1年戦争~-藤村が使っていた井戸 小諸といえば、小諸城の城下町であり、街道沿いに栄えた商都ということで、風情ある町並みが見られます。

そして、何といっても島崎藤村が教師として赴任した土地としてはもちろんのこと、「小諸なる古城のほとり・・・」で有名な『千曲川旅情のうた』などの詩や、小説への意欲を育んだ土地でもあります。



はじめにそんな藤村の生活していた空気が残る街並みを訪れました。

商家の町並みを抜けた路地裏に藤村が使用していたという「藤村の井戸」を発見!

小諸に赴任してすぐに結婚した藤村は、妻の冬子と6年間、この井戸を使って暮らしたといいます。

そして、井戸のすぐ近くには藤村が暮らしていた旧栖地があります。

現在はその住居跡に石碑が建てられていました。


シネマ☆ウォーズ                   ~泣き虫乙女の1年戦争~-小諸城門 藤村の暮らしぶりを少し味わった後は、小諸城の正門「大手門」を訪れました。

本丸から数えて4番目の門にあたるため、「四の門」と呼ばれたとのこと。

周りを住居に囲まれ、整備された公園のなかにあるため小諸城の正門とは気がつかない感じです。

訪れた時間が朝早かったこともあるので開いていませんでしたが、門の上にある櫓に登ることができるようでした。



途中、小諸本陣問屋を見ながら、懐古園に足を運びました。
懐古園は小諸城の跡地を整備された公園のような場所で、園内には博物館や神社、遊園地、動物園が併設されています。

懐古園の正面にある三の門に掲げられた「懐古園」の大額は徳川家達の筆。その重みのある大額は圧巻です。

門をくぐり、受付を済まし、入口付近にある徴古館から拝観。

城ゆかりの武具や古文書が展示されておりました。

その後、園内にある藤村記念館や天守台、藤村詩碑、小山敬三美術館とアトリエを巡りました。

懐古園は緑にあふれて、園内には断崖があるなど、自然をそのまま生かした城であったことがうかがえます。

開園早々に訪れたこともあって、園内は貸し切りと思えるほど静かで落ち着いたなか、散策することができました。



シネマ☆ウォーズ                   ~泣き虫乙女の1年戦争~-懐古園懐古園も幼い日に訪れたことがあり、当時は島崎藤村のことも知らず、歴史自体も全く頭に入っていなかったので、大人になってから改めて訪れると勉強になります。

懐古園を散策した後は、旅の隠れた楽しみでもあった“ある”店に訪れました。

その店というのは懐古園の駐車場近くにある『草笛』という蕎麦屋さんのことです。

ここは幼い日に訪れた時、祖父が蕎麦を御馳走してくれた思い出の場所です。

その時食べた蕎麦は、大人になった今でも生涯で一番美味しかった味で、ホントに蕎麦の香りが口の中に広がるあの味は、今でも忘れることができません。

今回、改めて食べた蕎麦は、残念ながら当時の味ほどではなかった気がします。

お店の主人が変わったのかな?

そんな思い出のお店で蕎麦を食し、次なる目的地を目指します。



小諸駅からしなの鉄道に乗り、上田駅に降り立ちました。

上田といえば、戦国時代にその名を全国に轟かせた真田氏所縁の土地でもあります。

そして、2010年には『サマーウォーズ』というアニメ映画の舞台にもなっています。

そんなこともあって、上田に降り立つやいなや、映画『サマーウォーズ』と書かれたのぼり旗たくさん目につきました。

のぼり旗の他にも、サマーウォーズのロケ地を紹介したマップが観光案内所で配布されていたり、凛々しい戦国時代の武将が描かれた看板なども目にします。
巷では歴女ならぬ戦国武将萌えの女性が話題となっていますし、 町をあげて盛り上げている雰囲気が伝わってきました。



シネマ☆ウォーズ                   ~泣き虫乙女の1年戦争~-真田兜 上田では真田氏の居城である上田城を訪れました。

上田城は昌幸・幸村親子が二度にわたって徳川軍の攻撃を退けるなど、戦国時代を代表する名城とうたわれています。

現在は公園として整備され、櫓門や本丸跡、真田神社などが真田氏の栄光の時代をしのばせてくれます。

真田神社には真田氏のトレードマークと言ってもよい、赤い兜の大きな置物が置いてあって、観光客がその前で写真を撮っていました。

真田氏が人気なのは、その強さもそうですが、赤い武具もそのカッコよさをひきたてているからだと思います。

また、園内には上田市立博物館があり、真田氏と上田城の歴史を学ぶことができます。

市立博物館の入場券で山本鼎記念館と上田城櫓にも入館できるのでお得です!

以前、仕事で上田市立博物館や市内の図書館などとやり取りしたことがあったので、仕事を抜きにして実際に訪れると何だか不思議な感覚でした。



シネマ☆ウォーズ                   ~泣き虫乙女の1年戦争~-善光寺

上田を巡った後は、長野駅に向かいました。

長野市に訪れたのであれば、是非立ち寄りたいのは善光寺ですよね。

駅前で善光寺行きのバスに乗り込み出発!

善光寺の表参道で降りて参拝しようと思ったのですが、ホントに参拝客が多くてビックリ!

全国の善光寺信仰の総本山ともなれば、この人の多さは当たり前なのかもしれませんね。

本堂のなかも見られるとのことですが、待ち時間が1時間にも及ぶために断念しました。

2日目の終着地を新潟と決めていたので、長野に滞在できる時間が限られているため、急ぎ足での観光となりましたが参拝ができて良かったです。

参道には写経や精進料理を体験できる場所もあったので、今度はゆっくりと訪れたいなと思います。

長野から信越本線に乗って直江津、長岡を経て新潟へと長い移動に備えて長野名物のおやきを買い込んで列車に飛び乗りました。


3日目に続く?