「デス・プルーフ in グラインドハウス」(07年・アメリカ)


監督:クエンティン・タランティーノ
出演:カート・ラッセル、ゾーイ・ベル、ロザリオ・ドーソン、バネッサ・フェルリト、ジョーダン・ラッド

上映時間:113分

評価点:8/10

コメント:

<ストーリー>

ドクロマーク付きのシボレーに乗る、中年スタントマンのマイク。

彼はテキサスのバーに居合わせた客らを車で襲った。

1年後、テネシーで新たな標的を見つけた彼だが、相手のスタントウーマン一行の猛反撃を受ける。


映画を観終わった後、音楽をガンガンにかけた車で爆走したくなる作品。

しかも、前を走る原付を後ろから「ぶっ飛ばしたろかい!」と思ってしまうような危険なテンションになるほど。

B級作品へのオマージュを込めた作品ということで、随所にみられるパロディや劇中の女性たちの息もつかせぬセリフなどコアな映画ファンしかわからないであろうネタがふんだんに盛り込まれているので、一見するとついていけないかな・・・と心配になりますが、それはおまけの楽しみと割り切ってしまえば問題ないと思います。
なので、多少のなかだるみ感も作品の良さといえば良さなのでしょうか・・・。

けれども、この作品の見せ場は何といっても、ラストのカーチェース!

スタントマン・マイクが改造シボレーを凶器に暴走するシーンを観ていたら、頭の回路がイカれだしたのか笑いがとまらなくなって気分がハイになってしまうんですよ。

それぐらいラストはぶっ飛んでますから!

そして、スタントマン・マイクと壮絶な走りをみせるスタントウーマンの御一行のパワーもすごい!

目には目をじゃないですけど、そのすごさは映画を観てもらえれば納得できるはず!

スリリングな展開とエグい描写など、ぶっ飛んだイカれた作品の雰囲気が好きであれば満足できると思いますが、全く受け付けない人には最悪な映画の1本となるかもしれない映画といって良いですね。