「神童」(06年・日本)
監督:萩生田宏治
原作:さそうあきら
出演:成海璃子、松山ケンイチ、手塚理美、甲本雅裕、西島秀俊、貫地谷しほり、吉田日出子、柄本明
上映時間:120分
評価点:6/10
コメント:
<ストーリー>
飛びぬけたピアノの才能を持ち、神童と呼ばれた少女・うた。
彼女は中学に入ってから、立場の窮屈さが影響してレッスンもさぼっていた。
そんなある日、音大を目指す浪人生ワオと出会い、彼にピアノを教えはじめる。
さそうあきら原作の同名漫画を映画化した作品。
成海璃子と松山ケンイチといった実力派の呼び声も高い若手俳優2人の共演も見所。
事実、成海璃子は13歳とは思えぬ完成された演技を披露していました。
けれど、成海璃子演じる“うた”が神童と呼ばれるに至った部分の描かれ方が弱い気もします。
劇中の演奏シーンや周りの人間との関り方などの環境面から、充分な才能の持ち主であることは伝わってくるのですが、どこかスケールの小ささが否めないんですよ。
だから、演奏会の件も少し強引に思えなくもないわけです。
とはいえ、この作品の一番の魅力は何と言っても全編を彩るクラシック音楽。
「のだめカンタービレ」のブームでクラシック音楽が注目されているそうですが、そんなクラシック好きも楽しめる楽曲の数々に満足できるのではないでしょうか。