「幸福な食卓」(06年・日本)


監督:小松隆志
原作:瀬尾まいこ
音楽:小林武史
歌:Mr.Chirdren
出演:北乃きい、勝地涼、平岡祐太、さくら、羽場裕一、石田ゆり子

上映時間:108分

評価点:10/10

コメント:


<ストーリー>

教師である父が“父親をやめる”と宣言し、佐和子の中学生活最後の1年は波乱のスタートとなった。母は家を出て、ひとり暮らしを始め、兄は大学進学を辞めて農業をやる始末。やがて、佐和子に高校受験が迫ってくる。


久々に良い作品を観ることができました。
ほのかな幸せをもらえるというか、前向きにさせてくれる内容に満足です。

改めて大切なものが何かを教えてくれます。

そんな作品の良さを感じさせてくれたのも出演者の力によるところが大きかったですね。
主演の北乃きいちゃんは今後のブレイクが確実と言われるだけあって、初々しいなかにも見事な演技をみせていました。

役柄の影響かもしれませんが、タッチの南ちゃんを演じさせるなら長澤まさみよりも彼女の方が適役と思うぐらいその雰囲気は魅力的でした。

また、相手役を務めた勝地涼くんは相変らずこの手の役をさせたら今の若手ではピカイチなんではないでしょうか。

だって、20歳になっても中学生を違和感なく演じられるのは凄いですよ。
某事務所所属のビジュアルだけの俳優たちにはない魅力が彼にはありますよ。
その他にも、羽場裕一や石田ゆり子、平岡祐太と主人公を囲む家族役を好演してます。

その中でも頑張っていたのが、さくらですね。

終盤のシーンにしろ、彼女はこの作品の重要なキーパーソンですからね。

何気に影のMVP的な存在感でしょうか。
とにかく、ホロリと泣かされつつも最後にはあたたかさと幸せにさせてくれる作品を是非観てください。
普段、ミスチルの曲はよく聞かないんですが、劇中の最後に流れた「くるみ」の歌詞をまじまじと耳にして、これまたやられてしまいましたね。