「どろろ」(07年・日本)
監督:塩田明彦
原作:手塚治虫
出演:妻夫木聡、柴咲コウ、瑛太、杉本哲太、麻生久美子、土屋アンナ、劇団ひとり、中井貴一、原田美枝子、原田芳雄
上映時間:138分
評価点:4/10
<ストーリー>
戦国の世、武将・醍醐景光は力を欲し、我が子の肉体48箇所を48の魔物に捧げた。
20年後、その子・百鬼丸は自分の体を取り戻すべく、左手に仕込んだ妖刀を頼りに、道中で出会った孤児、どろろと共に魔物退治の旅へ出る。
コメント:
観る前から期待はしていなかったんですが、やはり思った通りの出来でした。
随所に作品のテーマが見受けられた点は良いと思います。
けれど、何といっても登場してくる妖怪がショボい。
日曜日の朝にやっている戦隊モノかって言いたくなります。
しかも、戦隊モノとは比べ物にならない予算をつぎこんだであろうCGを使っておいてこの出来では納得しないでしょ。
そして、個人的には柴咲コウのどろろが鼻につく。
予告編をみていた時点で「天下の大泥棒、どろろ様とはオイラのことだぁい!」的なノリに違和感を覚えたけれども,今回はそれを通り越し、虫酸さえはしっていましたよ。
娯楽作品だから、大方楽しめれば満足なんて思ったら間違いです。
本当に娯楽として楽しませるなら、志向を変えてよりコミカルさを徹底させて作ったほうが観客を満足させられるんじゃないかな。
日本の娯楽大作の悪い癖が典型的にあらわれた話題性だけの作品でしょうね。
正直言って、1500円を払ってまで観る価値はなし。
TBSで地上波放送されるのを待つのをオススメします。