『シムソンズ』(06年・日本)
監督:佐藤祐市
出演:加藤ローサ、藤井美菜、高橋真唯、星井七瀬、大泉洋、田中圭、高田延彦、松重豊、森下愛子、夏八木勲
上映時間:113分
評価点:8/10
コメント:南にちゅらさんこと国仲涼子がいれば、北にはろっちんこと加藤ローサあり・・・。
どこかこのふたり似ている。。
今回は「氷上のチェス」とも評される、トリノ五輪でも注目の競技「カーリング」を題材にした映画です。
作品名の『シムソンズ』というのはソルトレーク五輪の女子日本代表のチーム名で、そんな彼女達の実話をもとにした内容になっています。
といっても、舞台はオリンピック会場じゃなく、北海道の常呂町。
そんな「ホタテの町」で夢もなく平凡な生活を送っていた主人公の和子(加藤ローサ)はある日、憧れのカーリング選手・真人に近づくためにカーリングチームを結成するが・・・。
カーリングという馴染の薄い競技ということもあって、ルール説明をうまく織り交ぜているあたりは好印象。
加藤ローサをはじめとする4人娘も初々しい演技で作品の雰囲気を存分に伝えています。
あえて言うならば、それぞれがもう少しキャラクターの色を強調してもよかったかなと思います。
演じている役の個性をどんどん出してこそ、この手の作品を観ていて楽しさが増していくわけですから。
そういう意味では、どこか小粒な印象が残りました。
また、ライバルチームとの関係の描き方が薄い気がしてしまうのも残念。
もう少しお互いを対比させると観ている方はラストの試合に気持ちが入って、もっと気分を盛り上げることができると思います。
それと、役者さんが実際にカーリングをプレーしている場面でぎこちなさを感じてしまうのは仕方がないところだと思いますが、そこは彼女達の頑張りに免じて目をつむりましょう。
とはいえ、仲間と純粋に競技を「楽しむ」ことの素晴らしさを伝えてくれるサワヤカな内容にきっと満足できるはずです。
そして、何よりもカーリングに興味を抱くこと間違いなし!
個人的にはJUDY AND MARYの主題歌が作品をより楽しませてくれました。