朝東の空から、太陽が僕たちに黎明を告げる。僕とさゆは、全く同じ太陽を見ている。これって、素晴らしいことだよね。僕とさゆの間には確かに物理的な距離が存在するけど、そんなものはマクロな視点から見るならば、たとえぱ、宇宙から見れば無に等しいんだ。だから、僕とさゆは、二人で隣に座って、映画を見ている状態と何ら実質的には変わりないんだ。妄想なんかじゃない。事実だ。さあ、ポップコーンでも食べようか。