僕は、ゆっくりと階段を昇った。部屋に寝転がった。さっきまで、たしかにさゆがここにいたのだ。信じがたい。呆然とした。何だか、気が抜けたラムネみたいだ。
ところが、すぐに現実に引き戻された。呼び鈴が鳴ったのだ。婆さんは、例によって聞こえないので、僕がでることになっている。気の進まない足取りで階段を降りる。
「どなたで…あっ」
「ごめんなさい。お風呂場に忘れ物しちゃって」
「あ、ちょっと待ってて。取ってくるから」
さゆに、『忘れ物』を手渡した。
「ありがとう。」
「いや。それより何かシュールで楽しかった。あっ、ごめん。シュールって失礼だよね!?」
「そんなことないよ…」
突然、さゆは、僕に接吻した。
「ごめんなさい。こんなことして。迷惑だった?」
「迷惑だなんて、そんな」「車、待ってるから。それじゃあ。」
「あ、うん」
「浩一、何してるの?そんなところで。蚊に刺されるよ。スイカ、食べるかい?」
僕は、玄関に立ち尽くしていた。
ところが、すぐに現実に引き戻された。呼び鈴が鳴ったのだ。婆さんは、例によって聞こえないので、僕がでることになっている。気の進まない足取りで階段を降りる。
「どなたで…あっ」
「ごめんなさい。お風呂場に忘れ物しちゃって」
「あ、ちょっと待ってて。取ってくるから」
さゆに、『忘れ物』を手渡した。
「ありがとう。」
「いや。それより何かシュールで楽しかった。あっ、ごめん。シュールって失礼だよね!?」
「そんなことないよ…」
突然、さゆは、僕に接吻した。
「ごめんなさい。こんなことして。迷惑だった?」
「迷惑だなんて、そんな」「車、待ってるから。それじゃあ。」
「あ、うん」
「浩一、何してるの?そんなところで。蚊に刺されるよ。スイカ、食べるかい?」
僕は、玄関に立ち尽くしていた。