8月の外部講座① | 三嶋浩二Official Blog

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 ~社会をより豊かに~

東北に出張している間に台風9号10号が襲来しドキドキしました。

出会う方々に「倒木に気を付けて」と声をかけていただき、最近の生活ではなかなか聞きなれない言葉だったので驚きです。

 

それでは、8月に実施した講座のことを改めてまとめていこうと思います。

 

特に

獲得型教育研究会

日本私立小学校連合会 保健部会

についてです。

 

〇獲得型教育研究会

 

主な内容

・ドラマケーションの体験

・ドラマケーションのプログラムとドラマケーションを活用したプログラムの違いの説明(本当は別の方法で体験していただく予定でした)

・その中でプログラムの構成やファシリテーションの仕方についても観てもらう

 

2つ目をざっくりと説明すると

ドラマケーション⇒意味付けの必要なし

都立高校で実施しているドラマケーションを活用したプログラム⇒意味付けが必要

 

参加者の感想抜粋

・コミュニケーションは、自分の意思や気持ちを伝えるだけでなく相手への気遣いも含まれる。

・知らなうちにコミュニケーションの大切さを感じることができました。コミュニケーションを取るのが苦手ですが、活動を通して「コミュニケーションって楽しいな」と思えるようになりました。

・教職実習演習として活用したい

・最初にドラマケーションを楽しんで、ここからどうするのだろうと思っていたのですが、”コミュニケーションにつながる要素が含まれている”と言われた時、自分の体験を通して なるほどな と思いました。

 

ワークシートの自由記述の中や後日いただいた質問に回答していきたいと思います。

(質問が重複していたり似ているものは、まとめてしまいました。すみません。本当は1つ1つ答えていきたいのですがお許しを)

 

・集団が乗り気ではないときはどうする?

 

乗り気な集団というのは特別な条件が揃わないと存在しないと思いますので、概ね毎回の実施は乗り気ではないときになります。

 

ほぼ日刊イトイ新聞

http://www.1101.com/ikegaya2010/2010-09-27.html

 

記事の中で「やる気」について触れています。

 

やらなきゃ「やる気」にならない。

 

したがって、概ね乗り気ではない集団が乗り気になるには、何かをやってみる。

ここでの「やってみる」というのは、アクティブメニューをやってみることに限ることではありません。基本理念で「無理はしない」とありますから、やりたくなかったらやらなくていいのです。

 

なので、集団が乗り気か否かを気にするのではなく、どのような集団、個人であっても、今この時に「何ができそうか」を常に考え提示することを大事にしています。

 

・意図する意味付けが参加者から出ない時はどうする?

意図する意味付けに誘導してしまっては、もはやファシリテーターではありませんので、参加者から意味付けされた言葉が出てこないのであれば、出てきた言葉で今、意味付けできる助けをしてあげることが大事です。

 

どんな感想が出るアクティブメニューなのかを研究する

どんな感想がどんな意味付けに繋がるかを研究する

どんな意味付けが可能なアクティブメニューなのかを研究する

 

これらを事前に研究しはじめて提示するアクティブメニューを選択し全体のプログラムを作っていく。

実際に活動した後は、以前のブログで紹介した8つの問いを使ったリフレクション。

http://ameblo.jp/mishimaru-channel/entry-12127941654.html

 

研究するにあたり、一緒に研究し合える仲間を持っておくといいです。

 

 

・集団によってパフォーマンスにどのような差が出るか?

 

「差」は比較から生まれるものなので、比較は一切しません。

ということを前提にどのような差が出るかの回答ですが、年齢や文化背景による差は出ます。発達段階がそれぞれあるので傾向のようなものは当然あります。

ただ、活動の中で学力による差は感じたことがありません。

 

・集団の意識を変えたいときに(静かな場合、意見が出ない場合、にぎやかな場合、落ち着かせたい場合)どうしますか?

 

ファシリテーターの立場として何か意図して集団を操作するようなことはしません。ということを前提に…。(あと、あげてもらった「~の場合」が意識の問題なのかということに疑問があり、概ね互いの関係の問題であることが多いです。)

 

例えば、すごくにぎやかな場合にカウントアップなどの聞いていないと面白くないアクティブメニューを実施したらどうでしょうか。周囲に集中し自然と静かになることもあります。つまらないといってもっと面白いのがいいと提案してくる場合もあるかもしれません。

 

したがって、私たちがやることは、その場その瞬間にできることを探すことだと思います。

 

最後に獲得型教育研究会についてもいろいろ質問等を受けるのであえて書きますが、「先生が先生としてさまざまなアクティビティーを有効に活用するには…」ということを研究していると思うので、ファシリテーターという立場で話をするとすれ違ってしまうことが多いと思います。その辺りを前提に参加されるととても良いのかなと思いますよ。

 

 

獲得型教育研究会

http://www.kakutokuken.jp/

当日参加された方々の感想等も載っています。

 

 

②につづく