6月22日投稿の記事に「高価な着物を買ってしまったのに仕事で全然シフトに入れてもらえなくなり収入がヤバいことになっている」と愚痴りました。
シフトに入れないヒマな平日を無駄に過ごすくらいなら・・・と、日雇い派遣に登録して単発の仕事をする事にしました。
求人サイトを探すと、日雇い派遣の斡旋会社って本当にたくさんヒットしますね。そしてどこの会社も
『誰にでも出来ます!』
『空いた時間にサクッと稼げます!』
みたいな文言を謳っているものです。
実は以前にも日雇い派遣で洋菓子製造会社のライン作業をやった事があったのですが、1日8時間ひたすらベルトコンベアにケーキの土台のスポンジを並べる作業で、途中水も飲めずトイレも行けず、しかも不慣れ故に手際も悪いので熟練のパートのオバチャン連中からは疎まれ、針の筵のような記憶ばかりが残っていました。
確かに確実に1日で1万円弱は稼げるのでカネ的には有難いのですが、やる度に心身への負担が大きく特に心が抉られる為、
私にはライン作業は向かない・・・
と数回働いて諦めたのです。
にも関わらず、この度の深刻なシフト削り、再び日雇い派遣に飛び込んでしまいました。「食品製造のライン作業ではない仕事なら何とかなるかも?」と、都合良く自分に言い聞かせ、斡旋会社2社に登録し、7月から働き始めたのです。
①お中元の簡易包装【A社】
工場でひたすらお中元商品に熨斗をセロテープで貼り続ける仕事でした。
ここは始業が8時からと朝早いのと、冷房がなく酷暑の中で作業しなければならない点は大変ですが、作業自体は嫌ではなかったです。ただお給料は安めな上に色々税金など引かれて最終的な振込額にガックリしてしまいました。
②スーパーの飲料のピッキング【B社】
事前にB社の担当者からは「飲料1本からのピッキングなので、女性の方でも安心して働けますよ」と聞いていたにも関わらず、実際は缶ビールの段ボールやら一升瓶やら重い物の嵐でしかも高い棚に置かれている事も多く、私のような背が低い人間には明らかに不向きでは?な現場でした。
人生初のピッキング作業。不慣れという事もあり人一倍仕事が遅く、目標時間の三倍くらいかかってしまう。余りの不甲斐無さに居たたまれない。
そしてここの現場はメチャクチャ家から遠く、行くだけで疲れてしまいました。
③雑貨の入荷作業【A社】
現場初出社という事で面倒を見てくれたベテラン先輩スタッフさんから事前に「今日の現場の人達は優しいから何度質問しても大丈夫よ♡」と言われたのでホッと胸をなで下ろし安心して現場入りしたものの、実際はそれほど優しいとは思えず(優しい人も稀にいたけれど)、「優しくしてもらえないのは私が使えないからだろうか?」などとどんどん自虐的な発想になっていくのを止められませんでした。
・・・とまぁ、まだ3回しか勤務していないのですが、初回の簡易包装は初めてでもまぁまぁ貢献できたかな?な印象でしたが、2回目3回目のピッキング&検品作業は全然うまく出来ず、自分が救いようのないダメ人間なんじゃないか?と追い詰められるような気持ちになってしまいました。これは昔に食品製造のライン作業で感じた劣等感と全く同じです。
どの現場でも共通して言える事は、工場のオジサンって物言いがキツイ人が多いので、凄く怖いのが余計に萎縮してしまうのです。
もちろん初めての現場・初めての作業なので不慣れなのは当然で、慣れればスピードアップしたり上手くやれるようになるのかも知れませんが、元来の要領の悪さも相まって、その域に至る前に心身がもたなそうな気がします。
少なくとも、高い棚の重い商品を取る為には身長が必要で、それは努力や経験ではどうしようもない。
世の中には、ごく普通の非力な主婦さん(何なら私よりも年配だったりする)が、サクサクテキパキとピッキングや検品作業をこなしていらっしゃる訳で、それが出来ない私はもしかしてどうしようもないダメ人間なのではないか?誰にでも出来ます!と謳われた仕事が出来ない私は救いようがない無能なのではないか?と、経験を重ねるごとに自信をつけるどころか逆に落ち込むばかりです。
今週、もう1度だけ頑張って働きに行ってみようと思いますが、それでも「辛い…」と感じるようなら、日雇いの仕事は辞めた方が良いのかも知れません。これ以上自分に劣等感を植え付けてしまうのであれば、お金を得る以上に自分にとってマイナス面が上回ってしまうと思うので。
とりあえず結論としては、
誰にでも出来ます!と謳われている仕事は、実際は誰にでも出来るものではないと思います。
お金を稼ぐのは本当に大変ですね。使うのは一瞬だけど。