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現在動いている日奈久
断層帯の南西側の延長線は鹿児島県にある九州電力川内原発の方向へ伸び、
さらに沖合まで達しているとされる。川内原発は八代市からわずか約80キロだ。
「熊本地震の加速度は1580ガル。一方、川内原発の耐震強度は、強化しても
620ガルなのです。もし、同程度の直下型地震が川内原発の真下で起きた場合、
原発事故が高い確率で起きるでしょう。原子力規制委が原発を止めないのは
どうしてなのか、少々考えづらいことです」(前出・島村氏)
一方、熊本地震震源域の東側はどうか。こちらも16日の本震以降、熊本の
阿蘇地方、さらに大分県中部を震源とした地震が多発。21日夜には、四国沖で
M4.3の地震が発生しており、徐々に東へ移動しているように見える。
地震予知連絡会会長の平原和朗・京都大教授もやはり「今後、何が起こるか
分からない」とした上で、「大分の地震は(熊本地震の)震源地から100キロ近く
離れており、余震とは考えにくい。大分県の別府-万年山断層帯が誘発されて
動いた可能性もある」と語っている。
防災・危機管理ジャーナリストの渡辺実氏もこう話す。
「熊本地震では誘発型地震が頻発しています。東日本大震災によって日本中の
断層が変形しており、非常に不安定な状態になっている。誘発型地震は今後も
発生すると思われ、川内原発同様、愛媛県の四国電力伊方原発も非常に
危ない。我々が生きている間は動かないと言われた中央構造線断層帯が動くと、
何が起きても不思議ではない感じがします。まさに地震の活動期ですよ」
熊本地震と連鎖する西日本大震災 京都、愛媛、鹿児島が危ない(2)
週刊実話 2016年5月12・19日合併号
日本列島には、本州から九州を横断する「中央構造線断層帯」と呼ばれる
大断層が走っている。長さは1000キロを超え、熊本地震を引き起こした
布田川断層帯と日奈久断層帯もその一部に過ぎない。そのため専門家の間
では、断層群のバランスが崩れたことによってドミノ式に地震の連鎖が
始まるとさえ言われている。
「そこで次に注目されていのが、大分から東方に向かって中央構造線の
延長線上にある愛媛県なのです。伊方原発に最も近い活断層、あるいは
中央構造線の断層帯全体が一度に動き、予想される最大規模のM8の地震が
起きた場合、原発周辺は震度7の揺れに見舞われる可能性があるといいます」
(サイエンスライター)
