なつのはじまり あさ、てくてく テンポよく歩く坂道で スピードにのって歩くわたしの目に留まった、 ちっちゃな この子 滅多にみられない、 羽化の瞬間をみて、 あの透明感に、 通り過ぎたことを後悔しないようにと、 てくてく戻って、 撮影した 道ゆく あさの 通勤のひとたちは、 きっと、誰一人、 この瞬間に 心奪われずに 通り過ぎて行ったんだろうな とおもう 蝉は苦手だけど、 この美しい色のときは すき