恋は桃色

OF-17　キングベルウッドレコード　500円

A面　恋は桃色　
B面　福は内　鬼は外

ここがどこな～のか
どーでもいいことさ～

　1973年の9月に発売された細野さんのファーストシングル「恋は桃色」だす。全編に流れる駒沢裕城さんのスティール・ギターがじつに気持ちいい細野さん作詞・作曲ののんびりしたカントリー・ロック。どーでもいいことですが、76年に小ヒットしたタニア・タッカーさんの「ハロー・ミスターサンシャイン」（ムッシュの作曲）は出だしのメロディラインがちょっと似ておりますね。

おまえの中で　雨が降れば
僕は傘を閉じて濡れていけるかな　
雨の香り　この黴（かび）のくさみ
空はねずみ色　恋は桃色

　B面の「福は内　鬼は外」は楽しいカリプソ。トロピカルな気分で　ハイレハイレモンカラ　ウチノナカエッと一緒に歌ってしまいませう。2番のハインナハインナモンカラ　は、ハインナの「ン」を短く。

入れ入れ門から　家の中へ
入れ入れ門から　福の神　
入んな入んな門から　家の中へ
入んな入んな門から　福の神

さすらいのギター

YA-43　ミノルフォン音楽工業　400円

A面　さすらいのギター
B面　レイニーナガサキ

　ベンチャーズの専属歌手として公演に随行しておられた、入江ゆみさんの1971年の7月に発売されたシングル「さすらいのギター」は、同年の6月発売の小山ルミさんの「さすらいのギター」（US-712）と同じ曲で、ベンチャーズの演奏で広く知られていますが、オリジナルはフィンランドのグループ、サウンズの1963年のヒット曲。小山さんのバージョンには、千家和也さんによる

あなたに全てを　奪われた私
めぐり逢うのを知ってたような～

いう歌詞がついていますが、入江さんバージョンは、萩原ひかるさんの歌詞で

あ～ギターよ　むなしい胸を
わけもなく夕焼けが　赤く染めるよ～

と歌われます。バックの演奏はグリーンポップスオーケストラ。編曲は土持城夫さん。

　B面はエレキギターとホーンセクションが一体となってトントンテーチトトンテッテチと鳴らす変拍子なリフがかっこいい「レイニーナガサキ」。チャカチャカ刻む小気味よいリズムギターもgood☆津坂浩さんの作詞、土持城夫さんの作・編曲。「ひとり長崎の雨に」の副題がついちょります。

オーブレー

P-1210E　ワーナー・パイオニア　500円

A面　オーブレー　
B面　名前すらも知らないで

　1973年の5月に発売されたブレッドの大ヒット・シングル「オーブレー」だすよ。とっても感傷的できれいなメロディと、しっとりとしたアコースティック・ギターの演奏がええですわぁ☆夢見るような美しいストリングスもええ。あ、「オーブレー」はお菓子かなにかの名前みたい、ですが、女の子の名前だす。イントロの部分をちょっとだけ真似してみませう。

４弦から３弦→２弦と１弦を同時に弾いて→３弦の順のアルペジオざんす。

ここも４弦→３弦→２弦＋１弦→３弦と弾きます。

ここも４弦→３弦→２弦＋１弦→３弦と弾きますの。

ここも４弦→３弦→２弦＋１弦→３弦と弾いとくれやす

５弦の赤丸→３弦→２弦＋１弦→３弦→
５弦の青丸→３弦→２弦＋１弦→３弦→
５弦の開放→３弦→２弦＋１弦→３弦→１弦→３弦→２弦→３弦とベース音を半音下がる→１音下がるように入れちゃっておくんなせえ。

そして最初のフォームに戻って

アンド　オーブレ　ワズ　ハーネ～イム
ア　ノット　ソー　ヴェリィ　オーディナリィ　ガール　オア　ネ～イム

と美しく歌い出すわけですよ。次の

フォー　ラ　ラ～ヴ　ザット　ウドゥント　ブルーム
フォー　ザ　ハーツ　ザット　ネヴァー　プレイド　イン　テューン

がこれまたぐっとくるメロディ。デヴィッド・ゲイツさんのやさしい歌声が素敵であります☆

空に星があるように

SV-456　日本ビクター　330円
A面　空に星があるように
B面　夕焼けの丘

空に星があるように
浜辺に砂があるように
ボクの心にたったひとつの
小さな夢がありました

　1966年の9月15日に発売された荒木一郎さんのデビューシングル「空に星があるように」でござる。作詞・作曲はもちろん荒木一郎さん、編曲は海老原啓一郎さん。演奏はビクター・オーケストラ。ジャケットに森永乳業提供／「星に唄おう」より、とありますが、歌詞もメロディーもとってもとってもロマンチックなこの名曲は、同じ年（1966年）の4月から荒木さんがDJを担当されていたラジオ番組『星に唄おう』（東海ラジオ制作・森永乳業提供で毎週月曜から土曜までの夜10時50分から11時までの放送）でテーマ曲として流されていたものだそうですよ。

淋しく淋しく星を見つめ
ひとりでひとりで涙にぬれる

　B面は途中に挿入される荒木さんの台詞が、やけにかっこいい「夕焼けの丘」。

トゥーントゥトゥントゥン
トゥーントゥトゥントゥン
あの頃の君は　まだ幼かった
小さなエクボには
草の露がひとつぶ　光っていたっけ



空に星があるように

微笑の法則

BMA-1028　徳間音楽工業　600円

A面　微笑の法則　　
B面　FENCEの向こうのアメリカ

smile on me, smile on me
ほほえみは目もとを走る
smile on me♪

　1979年秋の資生堂化粧品のTVCMに使われた柳ジョージ＆レイニーウッドのヒットシングル「微笑の法則」でござるよ。ストラトを持った和製エリック・クラプトン、柳ジョーちゃんは、ほんとクラプトンさんみたいでかっこよかったですねぇ。ギターがフェンダーでなくてみんなのグレコいうところがまた律儀といいますか男らしくてかっこいい。ストラトを使われる前は、おもにグレコのフライングVを使っておられましたよね、ジョーちゃん。

ショーケンのバックを務めておられた頃もフライングVを弾くお姿が、かーっこよかったです☆ガンガン弾きまくるとか細かいテクニック云々でなくて、音と音の行間というか、音からにじみ出てくるキャリアというか、所謂「ねれた感じ」。そう、もちろんギターだけでなくて歌声もね。ああいう渋い声が出ないものかと、喉を絞って声を出して真似をしてみても、どうにもこうにもあんな風なかっこいい声はいっこうに出せませんです、はい。B面はA面よりもかっこいい「FENCEの向こうのアメリカ」

今はもう聞こえない おふくろのへたなブルース
俺には高すぎた 鉄のフェンス