1992年に公開された大林宣彦監督の映画『青春デンデケデケデケ』はじつに面白かったでござる。楽器を買うためにあれこれバイトしたり、練習場所をあっちこっち探したり、「こら!うるさいぞ。よそでやらんか、よそで」と怒られたり、淡~いロマンスもあったりして、どの場面をとってみても高校生くらいの時にバンドごっこをして遊んでいたおっさん達には、いちいちウンウンと頷けるたまらん映画でありました。
記録に残った青春の1ページっていうのは、なかなかいいもんです。もう30数年前のこと、『高校生バンド合戦』みたいな催しで、これに出場すると【へたくそでもなんでもかんでもみ~んなレコードにしてもらえるらしいぜ、どーする?】いう嬉しい企画がありました。4分以内のものを2曲、オリジナルが望ましいがコピーでもOKというわけで、1曲はドミノスの「愛の経験=Have you ever loved a woman?」、もう1曲はエルモア・ジェイムスの「ダスト・マイ・ブルーム」に適当に日本語の歌詞をつけたインチキ・オリジナル・ブルース「そうさ誰もが節」をひっさげて参加したのであります。Tシャツに当時一部で流行していたぶかぶかのリーのオーバーオール着て南部風を気取り、ナビゲイターのレスポールのコピーモデル持って、バンド名は『メトロポリタン・ブルース・クァルテット』。ヤードバーズの前の名前を勝手にいただきましたんよ。
名前は堂々としてかっこいいんですが、演奏も歌もなんともあれですわ、悲しいくらい下手くそざんす、まぁ17才ですもんね。チャーぢゃあるまいし、上手くなくてもいいのです。ひたむきさ、ですわ、そう情熱です情熱。こういうものは妙に上手いよりも思いっきりへったくそなほうが初々しくて新鮮でいいんです、きっと。
愛の経験 ♪


