わいせつ略取、強制性交等の公判。
被害者を脅迫して人気のない場所に連行し、口腔内性交をさせ、その後強制的に性交した事案。
被告人は犯行対応の一部を否認しました。
弁護人も被告人の主張と同様の主張をしました。
そこまでは良かったのですが、この弁護人、検察官の請求した証拠をすべて同意したのです。
被告人が犯行を一部でも否認した場合、被害者の供述調書などの否認している部分に関する証拠は不同意または一部不同意にして、被害者の尋問を行い、被害者の供述と被告人の供述が食い違っている部分を被害者に直接尋ねて、被害者の供述の信用性を突き崩すのが弁護人の仕事じゃないんですか。
それなのに、検察官の請求した証拠をすべて同意したら、被告人と被害者の供述が食い違っている被害者の供述調書の該当部分など、被告人が否認している部分に関する証拠もすべて同意することになり、被害者の尋問もできなくなります。
弁護人、それで良いのですか、それで否認部分の立証ができるんですか。
「立証責任は検察官にある」とやる気のない弁護士の決まり文句を言って何もしないつもりですか。
って言うか、やる気あるんですか。
国選は金にならないから早く終わらせたい、だからすべて同意して早く終わらせようとしてるんですか。
いくら犯罪者といえども、こんな弁護士に当たってしまった被告人に少し同情してしまいそうでした。
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