こんにちは。

みちばたのほんやくか
misayama  です。


1997年にニュージーランドへ渡った私。

高校英語からの初めての留学で

文法にとらわれすぎて
ネイティブの前では英語を話す勇気もなく
英語はもっぱらアジアの国からの留学生と話すようにしていました。


日々小さな辞書を持ち歩いて
英語を必死に勉強していました。


大学の課題や卒論には
真剣に取り組んでいたけど


日本人の友だちと
平日の夜はカフェでくつろぎ
週末の夜はナイトクラブで遊び
韓国語を覚え
韓国料理店でバイトをし
恋人に料理をふるまい
自由な大学生活を満喫していました。


たまに英語と日本語のエクスチェンジ(語学交換)はしてたけど


ホームステイはキライで
クラブ活動をするわけでも
地域社会でボランティアするわけでもなく
熱く語れる趣味もなく


人間的に胸を張って自己PRできることがないと思っていました。


そんな私が
就職活動でPRできることは
タイピングの速さと
TOEICのスコアくらい。
当時は870点くらい


リクルートスーツを着た日本の就職活動に慣れず、企業への熱意も湧き出てこなくて、やりたい業種も職種も見えてこない。


自己肯定感がまるでなかったから
自分に務まるのか、向いているのかどうかもわかりませんでした。


英語ができるくらいでは
就職できないくらい就職氷河期だったので
日本では無名の海外大学出身という引け目を感じていました。


就職先も決まらない中で事故に巻き込まれ
亡くなった恋人を想ってNZに残りました。


生きる意味も喜びもまるで見出せない中で
生きている限りは親を安心させないと、
現地で就職活動。
朝晩泣き暮らしながら


どうにかするしかなくて
現地の無料ペーパーに
「日本人。仕事探してます」と
英語で求職記事を載せたことも。
見て連絡をくれた現地のラベル印刷会社がありました。
大学に心配され阻止される結果になりましたが。


英語がネイティブでない私に与えられた武器は
日本語ができるということ。
礼儀正しい日本人であること。
几帳面な日本人であること。
きれい好きな日本人であること。
時間にルーズでない日本人であること。


当時ひとつだけはっきりしていたのは
英語を教える仕事はしたくない


私にとって
英語は実務で使うツールであって
私には目的ではありませんでした。


現地のエイチ・アイ・エスで採用面接していただいとき
手書きの日本語の履歴書を見ながら第一声
「きれいな字だねー」と言われました。


書は人なり

字は体を表します!!


私は書道教室に通ったこともペン字を習ったことも英語教室に通ったこともありません。お金はかけず、ただ地道にキレイな字を練習しました。


私を新人採用し社会人生活を始めさせてくれた当時の先輩方には感謝しかありません。
学生ビザの期限が切れる直前で採用が決まり、就労ビザの手続きができました。
父が学生時代に夢破れた旅行業界に入れて親孝行できた気になりました。


英語を教える側に動き出したのは

妊娠を望んでいる間に(不妊期間が長かった)
良心的で敷居が低い、日本語や日本の伝統文化を大切にする英語のプリスクールを作りたい構想が出てきたときから(高所得者向けでない)。


何かに動かされるように
小学校英語準指導者資格を取得したり
ECCの幼稚園課外英語教師の研修に参加したり


娘を出産して半年過ぎてからは娘を抱っこしながら、英語劇で有名なラボパーティーの研修に通い資格を取りました。


ただやっぱりプリスクールについては資金や場所を考えると一人ではハードルが高すぎて、次第に熱意も薄れ、英語教師としては当時は活動したくなくてキョロキョロ、派遣で事務員としてのお勤めを選択しました。
夫には小学校で働けばいいのにと散々言われましたが


2016年
3歳までの家庭保育室後の進路選択で
預かり保育のある幼稚園を選択


家の近くで転職できそうなところを探し始め
すぐに条件にピッタリな
近所の小さなデザイン家具工房
パート採用してもらえることになり
日本最大手の自動車メーカーより時給は500円も下がったけど決め手はお金よりも会社の事務を一人で仕切れることへのやりがいだった


初めて平日休みができたことから

カフェテクテクさん(一昨年前に神戸に移転)
オーナーさんの娘さんと娘の友だち向けに
幼児向けの英語教室を隔週1回で始めました
45分のレッスンで場所代200円、レッスン料800円


自分の経験をムダにしたくない気持ちよりも、その経験を社会に恩返しする気持ちのほうが強かったです。


日本特有の四季折々のテーマを取り入れ

子どもたちの得意や好きを見つけ
自分の‘好き’に自信を持たせるために
毎回必ず歌や工作や塗り絵を取り入れていました。


工作のときに使う表現は
日常生活に密接している用語なのに
日本の学校英語ではほぼ取り入れませんよね。


ママたちには
手作りのプリントを通して
「大事なのは英語力より自分力
遠回しに言ってきました。


日本というバックグラウンド

日本人というアイデンティティー



日本のことを知らないと
不信感につながることはよくあります。

究極を言ってしまえば
自分の国のことも語れないとなると
人間性自体を疑われるんですガーン
国や民族は海外ではアイデンティティーそのものだから


そんなわけで

私は英語力より自分力を大事にしています。




【ワークショップのお知らせ】


2月2日土曜日
名古屋市緑区有松のMADOさんで
セラピストMaaiちゃんと開催する
自分軸を知り英語で表現する
Identity Treeワークショップ
残席1名となりました。
ランチ付き
詳細はこちらから


3月2日土曜日
日本の民芸である
"てまり(手毬)"のワークショップも開催します。
場所は同じく名古屋市緑区有松のMADOさんです。
私が10年前から大ファンだった神戸のてまり作家・布 仁美(ぬの ひとみ)さんをお招きします。
ワークショップ5000円
ひなまつりランチ1620円
近日中にご案内いたします(定員10名、残7名)