旅半ば日曜の昼下がり、少し遠くの町まで髪を切りに出かけた。程ほどに空いた電車の車窓には真っ青な空と、光る海。車内の釣り広告にはおとなには、卒業がない。いつ始めても、いつまでやっててもいいってことだ。自由って、こどもの頃は厳しくて恐ろしいもののような気がしていた。いいおとなになってようやく、優しいものだと気がついた。(決して容易くはないけれど)えらぶ、まなぶ、むかう、つなぐ、ひろげる。自由はいつでも私の手の内に。