ある日、事務所に手紙が届いた。
夏には西武球場コンサートをやっていた頃。
そう、10周年を過ぎた頃だったと思う。
「あなたのスタジアムでのコンサートの映像を拝見しました。、、、」
差出人は、高倉健さん。
「高倉健さんが?!私のライブを~~~!?」
観てくださっていたことだけでも大感激なのに、
御自身の心が動いたことに、
即 手紙を書いて送ってきてくださるそのフットワークのよさと
やさしさに心底感動した。
その後
夏のコンサートのたびに、美しいバラを届けて下さった。
まるで足長おじさんのように
直接お会いすることのないまま、手紙のやり取りが続いた。
健さんが、御母様に宛てて書かれた
著書「あなたに褒められたくて」は、
発売してすぐに読ませていただいたが、
その後 健さんからも直接送っていただき
今、
うちの本棚には二冊
「あなたに褒められたくて」が並んでいる。
健さんとは不思議なご縁があり、
その後
まさにセレンディピティーがおこるのだけれど、
そのお話しは、また、いつか。
「がんばっていれば、どこかで見ていてくれる人がいる」
健さんが《文化勲章》を受章された時にお話しされていた言葉。
まさに私にとって
「がんばっていれば、見ていてくれる人」であった高倉健さん。
突然の訃報に涙がとまらない。
しかし、今日も舞台の幕が上がります。
行ってきます!
きっと遠く離れても
観ていてくれるはずだから。
合掌。