消費税増税にも竹島問題にも左右されない田舎のキムチづくり | 〜美郷町のヒーローを訪ねて〜 

消費税増税にも竹島問題にも左右されない田舎のキムチづくり

2012年8月10日 竹島(独島)に韓国大統領が上陸しました。

「島根に移住して来た初めの頃、
出雲空港や、道路端に「かえれ竹島」と書いてあるのを見て
ぎょっとしたんですよ。」

と議員さんに言うと

議員さん:「島根は当事者だけぇなぁ。」

私:「あぁやって書いてはあるけど、竹島って、日常的な話題なんですかねぇ?」

議員さん:「うぅーんせんなぁ」


今は国境だー領土だーとかいってるけど
あと何十年かしたら国境なんてなくなってほしいと個人的には思っています。


ともかく、山陰中央新報ふるさと通信の〆切日直前だったのですが、 新聞の一面を見るなり急遽記事を変更して、提出しました。

急いで提出したので、いまいちだったかなーと思ったら
地元の方からとても良い評価をいただいてうれしかったので、ここに載せます。

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 330 人余りの集落にも、案外身近な所に世界との接点があるものです。美郷町村之郷地区の食卓にあがるキムチ。戦前、朝鮮半島に在住していた故漆谷芳子さ んが帰国後、地域の人に広めたキムチ作りは、戦後67年経った今も受け継がれています。 「私はつけものばあさん。ここのおばあさんが作るのを手伝いながら、見よう見まねで 自分で作るようになったの。今じゃ、各家庭それぞれ好みの味になっとるから、みんな違う味がするんよ。」と話す高橋和子さん(68)。高橋家の具材はかな り贅沢です。自家製の、ダイコン、ニンジン、ネギ、ハクサイといった定番の野菜にリンゴ、ニンニク、ショウガ、うるか、にんにくを混ぜて最後は、なんと、 高橋さんの旦那さんが 穫った猪の骨からとったダシで仕上げます。

 消費税増税が決定されても、竹島(独島)問題が熱を帯びても、ほとんど庭先で穫れる材料で作られる自家製キムチ は、この村之郷ではこれからも健在でしょう。政治の影響が少ない、地域に受け継がれる家庭料理にこそ平和の種をみいだせるのかもしれません。

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