★10/13
恵庭のIzari Villageで行われた「The Horse Bone Brothers」と「Lucky Charm String Band」のブルーグラスライブを聴いてきた。
会場は漁(いざり)川にほど近い。
千歳川の支流、漁川。右奥に風不死岳が見える。
会場の Izari Village は元呉服屋さん。
Izari Villagef はお宿もやっているようです。
ライブは定刻に始まった。一番手は「Horse Bone Brothers」。
「どこの馬の骨兄弟」さんはギター、マンドリン、ウッドベースのスリーピースからなる北海道のブルーグラス界で長年活躍してきた、とにかくブルーグラス大好きで演奏も達者ならMCも秀逸なバンドで、途中何度も笑わせられた。このバンドの最大の特色はブルーグラスを日本語で歌うところ。日本人の母語で歌ってくれるので言葉の理解速度が格段に速く感情移入がしやすいのだ。
もう一つのバンドは「Lucky Charm String Band」。ギター、マンドリン、バンジョー、フィドル、ウッドベースとブルーグラスで使用するストリングスが全て揃ってい、ブルーグラスを英語詞で歌う正統派。
社会人の中に一人だけ学生さんがいた。フィドル担当のこの子はブルーグラスにのめり込み過ぎて本分をほったらかしてしまい実家に強制送還されそうになったらしく、みなかみさんがまるでオカンのように心配していたのが印象的だった^^
ボーカルのみなかみさんの歌をじっくりと聴くのは初めて。ファルセットがめっちゃ艶っぽくて引き込まれた。
一番印象に残った曲は最後の「Mama Tried」。歌詞には救いがないけれど、誰からも見放された自分をただ一人だけ諦めずにいてくれたほろ苦い母への慕情が明るいブルーグラスのメロディに乗って昇華されるような曲だった。
そして最後は2バンド合同で。
好いライブだった。楽しかったなあ。ブルーグラスっていいなあ。落ち込むなよ。湿気た面してねぇで明るく軽く行こうぜ、って背中を軽く叩かれた感じで心が軽くなる。
Izari Village を出たら、月が昇っていた。