狩勝高原キャンプ場2日目。新内ホールでオオフジツボさんのライヴの日だ。朝から雨が降ったりやんだり。持ってきたリコーダーであの曲この曲あれこれ吹いて半日遊び、午後4時に新内ホールに向かって歩き出した。

 幸い雨はやみ、ウォーキングしやすい気温となった。

 

 狩勝高原キャンプ場は峠の三合目より少し上にある。

 

 歩いていたらガードレールの反射シールがピカピカ光り始めた。振り返ると山間に日が沈んでいくところだった。

 

 まもなく暗くなる。アタシは少し足を速めた。

 

 やがてサホロ湖、新内ホールへ至る分岐が見えてくる。その手前にほとんど草に埋もれ随分長い間締め切られ錆びた鉄のゲートがある。それはバブルの頃稼働していた兵どもが夢の跡だ。

 

 歩くうちどんどん辺りが暗くなってきた。熊鈴を着けようとして初めてテント内に忘れて来たのに気がついた。

 仕方ない。けど、音がないままヒグマの活性が上がる時間帯の森の際を歩くのは怖いので、バッグに入れてあったリコーダーを吹きながら歩いた。薄暗い道でリコーダーを吹きながら歩いているでっかいbbaとすれ違った車は怖かったろうな~と思う。

 

 サホロ湖への交差点の向こうに旧新内小学校・新内ホールがある。

 

 

 

 ライヴの記事はこちら→

 

 

 素晴らしいライヴの終了後、主催者様のご厚意で狩勝高原キャンプ場まで車で送ってもらった。他にひと張りもないキャンプ場は真っ暗で、アタシはテントの土間部分で湯を沸かし、カップ麺を食べてすぐ冬用のふくふくしたシュラフに包まって眠った。