6/15(木) バスの定期をフル活用して厚岸へ
霧多布に着いて4日目。雨になって落ちた霧で路面も花々も濡れている。
路肩にワチャッと咲いていた小さい白い花
ゆうゆの下の「下海岸入口」のバス停から子野日(ねのひ)公園行きのバスに乗った。仲の浜辺りのエゾカンゾウの開花はかなり早いようだ。琵琶瀬展望台以西に行くのは何年ぶりだろう。記憶をたどりつつ車窓の景色を楽しんだ。
子野日公園からはくしろバスとの接続がある。
この日の目的の一つは厚岸町松葉3丁目にある本屋「タバタ」さんに行くこと。北海道版時刻表がほしかったのだ。置いてあるか分からなかったが、行った地方に書店があれば立ち寄ることにしている。
道の傍らに咲いていた白い花。これは直径が1.5㎝程度の比較的大きい部類。
「タバタ」に至る途中の住宅地にオスのエゾシカが座り込んでいた。
デカいわーホントこいつらデカい。本州のニホンシカがヤギの延長線上だとすると、エゾシカは間違いなく牛と地続きだってくらいデカい。こんなのが街中にいる北海道笑
写真の個体は角にボロを引っ付けているように見えるがこれは袋角の袋が破れたものだ。
エゾシカの角は毎年落ちてまた生るを繰り返す。生えてきた角の状態はカブトムシの蛹みたい。液状だったものが徐々に変化し最終的に固体になり殻を破って出てくる感じ。つっても分からないかな~。
そのちょっと先にあった。丸一タバタさん。
北海道版時刻表はなかったので、文庫本とマンガの単行本を買い、駅へ向かって歩く途中で出てくる大きくて赤い橋。厚岸大橋。
橋の上で厚岸湖を眺める。ここはカキの養殖が盛んな海水湖だ。
橋の向こう側の付け根に白いハマナスが咲いていた。
やっと駅前着。
この日の昼食は駅前で売っている牡蠣飯の駅弁にしようと思っていた。これが二つ目の目的。
弁当屋さんを探したら、あ、あった。
けどなんか札がかかっているぞ?
がひーんマヂか~。
くううー美味そうだよ~食べたかったよ~~。
仕方なく駅の待合室で自販機の飲み物を買い、おやつにしようとコンビニで買った菓子パンをかじる。
汽車まではまだ少し時間があるので、さっき買った本を出して読む。
我ながら読書の傾向がちぐはぐである。まあ自身の人間性がちぐはぐなので仕方ないとしよう。虫かぶり姫は現在進行形で連載が進んでいる物語で、1巻から紙本で買い継いでいるもの。鉄道員(ぽっぽや)に至っては何を今更まだ持ってなかったんかーいと突っ込まれそう。
今回の旅は片道きっぷをその都度買う形なので、厚岸~茶内のきっぷも購入。
やってきたキハ54に乗る。今日の汽車にはたくさんの人が乗っていた。
仲の浜入口でバスを降りてセコマで冷凍タラと大根・長ネギを買う。そして朝うっかり切ってしまったエアマットのリペア道具を購入すべくニコットに行く。なんとニコットには冷凍ではない肉や野菜、日配品も売っていると初めて知る。ガムテとパチモンのクロックスと飲み物、豆腐を買い、新川十字路でバスに乗り下海岸入口で降り岬へ歩いて帰る。
帰路放牧地にいた馬が、一昨年にもいたと気がついた。額の柄が九州地方みたいな形をしているので、密かに「キューシュー」とあだ名をつけた馬だった。
↓ 2021年の写真がこちら。
なんだか親戚の子にでも会ったかのような、不思議な気分を味わいながら岬へと帰ったのだった。