先日、テレビで放送されていた番組内で取り上げられていた事。

『総合診療科』。



一般的に、総合病院・大病院では、多数の専門科に分かれていて、
そのうち一つを受診する流れになっていますよね。

『総合診療科』では、何科にかかればいいのか解らない患者さんを、総合的知識のある医師が診て判断していくというものだそうです。


例えば・・・
「お腹が痛い」場合。
従来だと、まず『内科』
内科で原因が解らなければ『消化器内科』
それでも解らなければ『神経内科』・・・・・・・・・・

よくある事ですよねあせる

そんな〝たらい回し”の状態を、『総合診療科』によって減らす・・・という目的との事。




母の場合。

胸のしこりに気づき、最初にかかったのは『乳腺外科』。
悪性腫瘍の結果と、さらに肺・頸椎・鎖骨あたりに影がみられ、転移の疑いとの事でした。

しかし、乳腺外科の医師は、
『私は乳腺外科の専門。他の影についてはそれぞれの専門科で診察してもらって』と言いました。

 (当時の記録です↓)


同じ病院内なのに何の連携もしていない事に疑問を感じました。
何のための総合病院なのか・・・


今回テレビで紹介されていた病院の『総合診療科』では、一人一人にじっくりと時間をかけ、外科的・内科的・精神的・・・・等、様々な方向から原因を探り、可能性の高いと思われる原因を絞り、さらにその場でその科の専門医を呼びよせ、診断してもらっていました。


こういった連携をしていてくれたら・・・
もしかしたら母もあんなに病院嫌いにはならなかったかもしれないですね。。。
ただでさえ精神的にも肉体的にもツラい患者さんに、
『あちこち行け』 『待ち時間・日数がかかるのは当たり前』 ・・・という病院側の対応はあまりに酷に思えます。


テレビ放送された病院も・・・
テレビの前だけでなく、本当に放送された通り、患者さん思いの対応をいつもしていてくれる事を願います。



また、この病院では研修医の指導にも力を入れているようでした。

母の最期の日、救急搬送された母を待っていたのは、たった一人の研修医でした。
酷いものでした。

出血多量で意識も朦朧としている母に、「帰っていい」と言いました。
大量の出血も治まっていないのに・・・。

その女性研修医が私に言った事。
「これからも何度もこういう出血は繰り返しますよ。出血は圧迫すればいつか止まりますから。その度に救急車を呼ばないでくださいね」と。

全身がむくんで歩く事も立つ事も出来ない母。
目を開ける事も水を飲む事すら難しい母。
出血は治まらず、次から次へとシーツに血溜まりが出来ていく母・・・

その母に「帰っていい」と言った研修医に、憤りというか・・・驚きでした。

「帰れる状況じゃないと思います」と反論すると、嫌そうに「じゃあ担当の先生に電話して相談して」と言い、
「ふん」といった態度で姿を消したその研修医・・・

あぁ・・・お母さん・・・
本当に医師運がない

今でも忘れないあの女性研修医。
たくさんたくさん経験を積んで・・・いい医師になってくれる事を願います。