『千と千尋の神隠し』
千尋のお母さん・・・恐いって思った事ありませんか??
私は初めて見た時・・・
「なんでこのお母さんこんなに怖いの??」って思ったんです。
「もう、しゃんとしてちょうだい!今日は忙しいんだから」
「千尋は車の中で待ってなさい」
「千尋、そんなにくっつかないで。歩きにくいわ」
「千尋、早くしなさい」
千尋に笑顔を向けず、サバサバと冷めた言葉を言い放し続けるお母さんが不思議でした。

でも・・・
母になった私は、似た様な事を娘たちに言ったことがあるんです。。。
娘たちと『千と千尋の神隠し』のDVDを観ていて、〝はっ”としました。
「このお母さん恐い?」と聞くと、娘たちは「うん・・・・・・」と言いました。
昔は違和感を覚えたこのお母さんに、私はいつの間にか近づいていました。
どうして千尋のお母さんをこんな風に描いたのか・・・
〝現代の母親”の傾向を表しているのだそうです。
自立心が強く、『子供だから』という言葉が嫌いで、子供を同等に扱う。子供にも自立心を求める姿。
それと比較されているのが〝油婆”。
自分の子は特別!他の子とは違う。周囲を気にせずこれでもかと甘やかす姿。
どちらも最近のよくある母親像を描いているそうです。
深いですね、宮崎さん



そして・・・・・・・
人の振り見て我が振り直せ・・・です。
嫌悪感を抱いていた姿に・・・いつの間にか自分がなってしまっている

『千と千尋の神隠し』
観る度に身が引き締まります
