(深刻な記事を書きます。乳癌についてです。嫌な方はスルーしてください。)
癌の告知の後、母は出来るだけ自然なままに生きていくことを望みましたが
どうしても気になった事がありました。
それは、〝乳癌を放置したらどうなるのか”という事です。
標準治療を受けなくても経過観察をしてくれる病院を、ひたすら探している時でした。
あるクリニックで、「そのまま放置したら大変な事になる」と言われました。
私自身の当時の記事にも書きましたが・・・
一言で言うと『腐る』と言われたのです。
この言葉には、母も私もショックを受けて、「まさかね・・・」と思いながらも不安になりました。
『癌放置療法』という本が出ていたりもしますが・・・放置したらどうなるか、とは書かれていないと思います。
不安で色々調べました。
でも、なかなか「こうなった」と事実がわかる情報はありませんでした。
癌告知から半年たった頃、母は『ラジオ波焼却術』という方法で
乳癌腫瘍そのものを焼く、という手術を受けました。
(当時の様子については過去の記事にあります)
また、術前のエコーで見つかった、リンパ節へ転移した腫瘍を3つ除去しました
その半年後の検査で、さらにリンパ節転移が広がっている事がわかりました。
でもその後、最後の放射線治療を受けるまでの間、
母は病院の手術や治療は一切受けませんでした。
その放置したリンパ節の腫瘍がどうなったのか・・・・・・
クリニックの医師の言う通りでした。
なんと表現したらいいのでしょうか。。。
母自身は「これじゃゾンビだよね・・・気持ち悪いから見ないで」と言っていました。
「崩れている」と言った医師もいました。
腫瘍が中から皮膚の表にまで出てきて、どんどん正常な細胞を壊していった様でした。
通常の健康な細胞であれば、転んだりケガをして血が出たり膿んだりしても、じきに治ります。
母の場合、崩れ始めた細胞は再生するする事なく、ジュクジュクした部分は広がっていく一方でした。
最終的に、腋は直径8cm程の穴が開いている状態で、
それ以外に、2cmくらいのものと、もう少し小さいものとで、
合計3つのリンパ節の腫瘍が皮膚から出てきていました。
出血したり膿がでたり、水の様なものが大量に出たり・・・・
その手当は大変な事でした。
かかりつけの病院もなく、相談できる医師も看護師もいませんから、
自己流でなんとか処置をしてきました。
母は臭いも気にしていました。
それでもギリギリまでリンパを放置したのは、
母が『リンパは関所の役割』と思っていたからです。
「頭に転移していないのは、きっとリンパがせき止めてくれているお陰」と言っていたこともあります。
母は生きるために敢えてリンパを残したのです。
今回お伝えした、『放置したらどうなるのか』は、もちろんすべての方に起こる事ではありません。
あくまで、母の癌の場合においての状況をお伝えしました。
母の癌の種類はかなり悪質なもので、増殖のスピードもとても速く、
転移・浸潤を次々と起こすタイプでした。
癌の種類は様々です。
放置しても悪さをしないものもあると思います。
気分を害された方には申し訳なく思いますが、一つの情報として・・・・・・・。