坂をタロウさんと
手を繋いで登ってくるお母さん

うつ向いているから
泣いてるのかと思って

「お母さん」
とそっと声をかけた

顔を上げたお母さんは
元気な笑顔で

私がもう一度
「お母さん!」
と大きく呼んで 手を広げると

駆け寄ってきて
ぎゅってしてくれた





夢の中のお母さんは
もう癌じゃなかった

亡くなってから
お母さんが癌じゃない夢は
初めて

良かった

少し安心