前日の夜から胸騒ぎがしてどうしても眠れなかった私は、朝5時過ぎに(勝手に)子供たちを起こして
早朝のお散歩に誘いました。
コンビニで朝ごはんを買って、隣の公園で食べながら、
次女と一緒に必死になって四つ葉のクローバーを探していました。
ちっちゃな四つ葉のクローバーが一つだけ見つかり、次女は「ばーば治ってね・・・」と手を合わせ
私も「どうか・・・どうか・・・」と祈りました

7時過ぎ、外で自転車に乗る子供達の様子を見ているときに電話が鳴りました。
すぐに何かあったんだと思いました。
また腫瘍からの出血で救急搬送されるとの事。
急いで行かなくちゃ!と思いました。
〝日曜日はママのお休みだからいっぱい遊ぼうね”と約束してしまっていたので
「ごめんね、ママやっぱりばーばの所行かなくちゃ」と言うと、
長女も次女も「やだーーー」と言って泣きました。
でも、どうしても行かなくてはいけない気がして、そんな子供達を置いて病院へと向かいました。
車で音楽を聴く気にはなれず、無音で向かいました。焦りました。
病院で一通りの処置を終えた母は、横たわっていましたがまだ意識がありました。
「のど渇いたな・・・でも・・・飲めそうにないか・・・」と言いました。
お水を買って、吸飲みを借りて口に入れると少し飲めたようでした。
担当した研修医の女医さんは「帰っていいですよ」なんて言ったのですが、
「どうやって帰るんですか?どう見たって帰れませんよね?」と私が言うと
不満げに「入院ってことですか?」と言い、「じゃぁ担当の先生に電話してみますから、担当の先生と相談してください」と言いました。
結局そのまま入院が決まり、病室へ移り、私は入院の支度をするように言われました。
母に、「お母さん、一度アパートに荷物取りに行ってくるからね」と声をかけると
「うん、悪いね、タオルとかね・・・あと、自分が食べたい飲み物もご飯も買っておいでね・・・」と言いました。
緩和ケアの担当医は掛けつけることができなくて、代わりの男性医師がついてくれました。
「これから痛み止め(麻薬)を点滴していきます。一番弱い物から少しずつ始めます」と言うので
「それによって急に悪化したり喋れなくなっちゃうようなことはないですか?」と聞きました。
「それは大丈夫ですよ。眠くはなると思いますが・・・」と言うので、急いで荷物を取りに行きました。
バスタオル何枚かとフェイスタオルも何枚かと、母が愛用していたタオル1枚と、着替えを数種類と・・・
それから、洗濯が回しっぱなしになっていたので、本当はそれどこじゃないけれどなんだか気になって
1分くらいでババっと干して、最後に母の好きな山の水を持って、病院へと引き返しました。