今日はじめて身内以外にお母さんの癌のことを話した。
昔からずっとずっと仲良しの一番の友達。
その子のご両親がお母さんにとっても一番の友達だから、きっとお母さんもそのうち報告するんだろうけど、
私がフライングして先に伝えることにした。
もうお母さんも私も気持ちは大体決まっているし、今は決して落胆しているわけじゃないし、
結構前向きになれたし、明るくさらっと話そう・・・と思ってたのに、ついつい涙が出ちゃった。
お母さんの癌のこと、今までの経緯、それからお母さんと私の気持ちについて話した。
友達は決して否定せずに「うん、うん」と言って全部聞いてくれた。
大事な人に話すということは、その人にも悲しみや不安を与えてしまうかもしれなくて
そう思うと誰にも話せず、ずっとずっと一人で抱えてきたけれど、今日聞いてもらって
『話せる人がいる』 『わかってくれる人がいる』ということがこんなにも幸せなことなんだな、と思った。
そのうち、お母さんから友達のご両親に直接話すと思うけれど、その時にはどうか否定せずに応援して
あげて欲しい、とお願いした。
もし、本当は「手術受けた方がいいよ」「抗がん剤始めた方がいいよ」って思っても、
嘘でもいいから「間違ってないよ!大丈夫だよ!それでいいと思うよ!」と言ってあげて欲しいと言った。
お母さんの気持ちは今はとても脆くて、大好きなお友達に選んだ道を否定されたらきっと気力を失ってしまう。
だけど、「間違ってないよ」って後押ししてもらって、応援してもらえたら、本当に本当に強い支えになると思う。
勝手なお願いでごめんね。聞いてくれてありがとう。
何とか県内で私達を受け入れてくれそうな病院を探していて、昨日『ここならどうだろう』というクリニックを見つけた。
最新設備がなくても、大きな手術ができなくても、私達に今必要なのは少しでもお母さんの希望を受け入れてくれる医師を探すこと。 ちゃんと話を聞いてくれる、“癌”だけじゃなくて“患者”を診てくれる先生に出会いたい。
またダメかもしれない。
それでも行動に移さなきゃ可能性はゼロなんだから、明日さっそく聞いてみようと思う。
期待させてがっかりさせちゃったら嫌だから、お母さんには内緒にしてとりあえず一人で行って来よう。