午前中の新患さんが終わってなくて
呼ばれたのは14時10分でした。
「幻聴がひどい?」
「はい」
「考想化声はどんな感じ?」
「考えてることが声で伝わってきます」
「自分の声?他人の声?」
「他人の声、男性の声です」
「別人格のものじゃなくて?」
「違います」
「オムウ返しかな」
「そうです」
「考えが洩れてる?どんな風に?」
「私の考えたことが周囲の人に伝わると思います。だから先生にも言わなくても伝わると思ってます」
「僕には伝わってないよ?あぁ、伝わってなくて聞いてくるから答えてるんだね?」
「はい、そうです」
「支配されてるのはどんな感じ」
「操られている感じです」
「具体的には?」
「この病院にきたことも電話したことも操られてやったことだと思います」
「症状がキツくて受診したんだよね?」
「それはそうですけど、やっぱり操られていると思います」
「ふーっ(深いため息)、純さんたまにこういう事あるよね?」
「私もそう思います」
「薬がどうにかしてくれるというよりは、時が解決してくれて、いつの間にか症状が治まってる感じだよね」
「でもインヴェガもらったことがあります」
「そうそう、純さんが『あれがいい』『これがいい』って言うから出てたけどね」
「こんな症状だったらレキサルティじゃ役不足だから、レキサルティ中止して、頓服のセレネースをベースにしようと思う。レキサルティ(分包から)抜ける?」
「はい、大丈夫です」
「セレネースは6mgを毎食後の18ミリ。飲めるかなぁ。もし無理だったら調整していいからね」
「はい、レキサルティは抜くんですよね」
「そう、クエチアピンももう意味がないでしょ」
「あ、鬱抜けしたんで必要ないです」
「いつ鬱抜けしたの?」
「昨日です」
「症状の入れ替わりかもしれないね。睡眠は?」
「減ってます。4~5時間くらい。以前は9時間とか寝てたのに」
「だったらロドピンも外せないね」
「また木曜日、来るよね?」
「はい。お願いします」
「木曜日にセレネースが勝つか症状が勝つか、見比べましょう」
「はい」
「では、お大事に」
そうそう、今、家庭内不和が勃発していて、ストレスかかってると伝えました。
あと1週間くらいで収まるかな?と言われて
多分、大丈夫だと思いますと答えました。