世界のあちこちに紛争の火種があって、キナ臭さが漂っている。

最近、やけに第二次世界大戦を扱った番組を見かける気がする。
改憲絡み?日本が否応なく引きずり込まれていった経緯の周知?

NHKの特番(2014年のBS放送分のアーカイブ、らしい)でも
山本五十六の葛藤が描かれている。

戦争の悲惨さを知り、避けたいと思っていた彼が
戦争の指揮をとらねばならなくなった皮肉な運命。



國雖大好戦必亡 天下雖安忘戦必危」 山本五十六

 国大なりといえども戦を好めば必ず亡び、
 天下安しといえども戦を忘れば必ず危うし

         長陵(山本五十六の雅号)書

☆☆☆ 海軍兵学校時代の親友だった旧海軍中将堀悌吉(大分県杵築市出身) ☆☆☆

「戦争善悪論」堀悌吉(第一次世界大戦を欧州で体験した後の論文)

国家は其の正当なる目的の為に戦争を起し
又は之に応ずることあるべし 然れども其の目的を達するに 
戦争に依らずして他に平和的手段あらば 之に依るを可とすべきなり
あらゆる場合に於て 国家が行う戦争を是認して 善となすべからざるなり
戦争なる行為は 常に乱、凶、悪なり

 

目の前で沈んでいくロシアの軍艦と兵士を目の当たりにした二人。

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子供の頃、オヤジが晩酌をしながら、たまに戦争の話をした。

オヤジは大正13年(1924年)2月4日生、旧正月だったと言っていた。
第二次世界大戦を21歳で迎えている。

海軍の予科練で少年兵の教官をしていたらしい。
卒業する少年兵がオヤジに書いた「寄せ書き」というか、
ほぼ「サイン帳」みたいなものが残っている。

15歳くらいだったろうと思うが、かなりマセた内容もある。
教官(オヤジ)の彼女」と称した、日本髪の芸妓さん風の

女性の後ろ姿も描かれている。

当時の15歳は、まだ体格が小さく、ハンモックを吊ろうとしても
身長が低くて届かず、二人がかりでやっている子たちも居たという。

戦争末期で、沢山の軍人が亡くなり、

こんな子たちを戦地に送り込む為の教育をしなければならなかったオヤジ。
かなりのジレンマを感じていたようだ。

やはり、戦争は狂気。

 

来年が穏やかな一年であることを願う。