太宰府の霊峰・宝満山


大宰府天満宮

 



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19〇〇.8.16

学生時代の夏休み、バイトの休日にやってきた。
その日は気温が高かったこともあって、稀にみる軽装で行った。
ヒラヒラの帽子、シマシマのTシャツ、Gパン切って作ったバーミューダ。

久留米から西鉄電車で約30分、大宰府に着く。

ひとまず、天満宮で登山の安全を祈願。

本殿裏を直進し、「お石茶屋」に突き当たって右折。
お石茶屋の名は、明治32年(1899年)生まれの女主人、江崎イシに由来。
明治・大正にかけて、筑前三美人に数えられるほどの美人で知られていたようで

後述(↓)の麻生太吉とのロマンス説があるが、本人は否定していたらしい。

そのまま道なりに進み、少し歩くと左側にレンガ造りのトンネル「お石トンネル」。
このトンネルを1928年(昭和3年)に建設したのは麻生財閥の創業者で
筑豊の炭鉱王の一人、麻生太吉。元首相・麻生太郎氏の曽祖父に当たる。
トンネルは今も麻生家の所有で、維持管理も麻生家が担っている。


このトンネルを抜けると、1kmほどで登山口の竈門神社(宝満宮)。
ようやく舗装路が終わり、登山道に入る。

この山も、面白いというか、ふざけてるというか・・・見通しがきかないので
進行方向の山のてっぺんが丸くなってるんで、「いよいよ頂上か!?」と思って
辿り着いてみると、もっと向こうに高い場所がある。
それを何回か繰り返して、ようやく頂上。天満宮から1時間40分。

ここは片面に岩場があって、いったん頂上まで歩いて登ってから
少し降りて、岩場を登りなおす、っていうマニアも居た。

山頂に小さな石造りの社(やしろ)があった。
そのそばに寝っ転がって空を見上げた。
雲が、凄いスピードで流れていく。
頭の上、数十mのところを流れていくような錯覚に陥る。
ほんとは、もっともっと距離があるんだろうけど。

ふもとを見下ろすと、筑紫平野が一望。壮観。いいね!!
ぼんやりモヤがかかってるように見えたけど
下からみると晴れてるんだろうな、たぶん。

829mか・・・風は、それほど冷たくなくて心地良かった。
水分を補給して転がるように下山。

梅ケ枝餅を買って帰った。

気軽に安全にこれるトコロ。

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