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08.11.26K-20



満 足 度:★★★★★★★★ (★×10=満点)
監  督:佐藤嗣麻子
キャスト:金城武、松たか子、國村隼、
      高島礼子、本郷奏多、今井悠貴、
      益岡徹、鹿賀丈史、仲村トオル、他



■内容■


  極端な格差社会の架空の都市“帝都”では、富裕層のみを狙い、
美術品や骨董品を鮮やかに盗み出す“K-20”こと
怪人二十面相が世間を騒がせていた。


 ある日、サーカスの曲芸師・遠藤平吉(金城武)は、
財閥令嬢・葉子(松たか子)と
名探偵・明智小五郎(仲村トオル)との結納の儀に潜入して
写真を撮ってくる依頼を引き受ける。
                   (シネマトゥデイ より)



■舞台挨拶■


 待ちに待った「K-20」の完成披露試写に行ってきました。
前々から面白そうな映画だと思って楽しみにしていたの。
今日の登壇者は二人のエグゼクティブプロデューサー
佐藤嗣麻子監督、キャストの金城武さん、松たか子さん、仲村トオルさん、
國村隼さん、高島礼子さん、本郷奏多くん、益岡徹さんの10人。
豪華メンバーでした。
怪人二十面相が、ステージ上からワイヤーで
登場するという演出も良かったです。


 プロデューサーお二人に続き、登壇者から一言ずつ挨拶がありました。
監督
「やっとお見せすることの出来る日がきて嬉しいです。
 面白かったら皆に伝えて欲しいのですが、
 その時はネタバレなしでお願いします。」

金城武
「参加できただけでも嬉しいですが、
 皆さんに観てもらえるともっと嬉しいです。」

松たか子
「今日は楽しんで観ていただけたら幸いです。
 作品の中で“葉子”がいかに楽しんでいたか
 感じていただけたらと思います。」

國村隼
「映画の楽しみが全て詰まったものた出来上がりました。」

高島礼子
「緊張の中にも温かさのある現場でした。
 目を離すことができない映画で、
 今日は、気持ちよく帰っていただけるはずです!」

本郷奏多
「こんなに大きく、素晴らしい作品に出演でき、とても嬉しいです。
 子供から大人まで楽しめる映画になっています。」

益岡徹
「沢山の方々がいらしてくれて、出演者の一人として本当に嬉しいです。
 先日、試写で観た時、自分のシーンですら(無意識に)客観的に
 観てしまうくらいストレートに入り込める面白い映画になっていました。」

仲村トオル
「10番目になると、、、殆ど言うことが残っていませんね 笑!
 僕が演じた“明智小五郎”は“小さい五郎”と書きますが、
 小さくまとまらず大きくなりすぎず!を心がけて演じました。」


会場からは笑いが起きたんですが、大爆笑ではなかったためか


「あっ。。。。 会場をより温めようと思ったんだけど、
 クールダウンしちゃいましたね。。。 
 でも映画を観れば熱くなるはずですから!」


とフォロー?していました。 


司会者
「撮影中に心に残ったエピソードなどをお一人ずつお願いします。」

金城武
「一番最初がウェディングドレス姿の松さんをおんぶするシーンでした。
 本当は足の怪我で吹替えの予定だったんですが
 おんぶされるのは松さん本人だったので、自分でやりました 笑
 それと、地方ロケで美味しいものを沢山食べたので、
 スクリーンの中で太って観えるのは、そのせいです。」
司会者
「おんぶされた松さん、いかがでしたか?」
松たか子
「スイマセンデシタ。。。笑 
 ドレス自体も重いので大変だったと思います。
 でも最初にそういうシーンがあったので、
 それ以降は何も隠すものがなくなり、平吉と葉子の関係が作れたと思うし、
 これから金城さんに何かあったら、責任を持ってケアします 笑
 撮影はCGもありますがストーリーもあるので
 見えないものにイメージを膨らませるのに、(自身の)全てを
 フル活動しないといけませんでした。
 皆さんも花嫁と一緒に冒険してください。」


國村隼
「クランクアップの日、探し物をするシーンでOKが出たのに
 金城くんが“もう一回”と言って撮り直したんです。
 そしたらTake2で探し物を取り出した手に、
 お風呂に浮かべるイルカが・・・!!」
司会者
「金城さん、、、、その意図は、、、?」
金城武
「芝居です!  うそ。 
 お別れが寂しくて笑わせたかったんです。
 プロデューサーに了承を得ましたが、監督にはナイショでした。」
監督
「ポカンとして、カットかけるのを忘れてました。
 実際にフィルムに残っていますよ 笑」
プロデューサー
「特典映像に付けたいですね!」  会場からは拍手が沸きましたビックリマーク


高島礼子
「貧困で長屋住まいの役は初めてだったので緊張しましたが

 國村さんと金城さんが和やかに盛り上げてくれていたので

 緊張は吹っ飛びました。 

 長屋のシーンにも、その和やかさが出ていると思います。」


本郷奏多
「僕はいつも暗く、病弱な役が多いので・・・♭
 “もっと元気を出して”と監督から注文があり
 いっぱいいっぱいでしたが、今までと違った可能性も見えてきました。」
司会者
「益岡さんや仲村さんからアドバイスはあったんですか?」
益岡徹
「食も細く、僕は親戚のおじさんのような気持ちで心配してました 笑。
 でも、撮影時から随分背が伸びたね!」
仲村トオル
「僕は、いつもあまり話さないおとなしい監督が
 本郷君に“声出して~~!”というのを楽しんでいました。」


益岡徹
「僕が演じたナミコシ刑事は捜査のエキスパートですが、
 二十面相にはいつも出し抜かれてしまう。
 それでも正体を突き止めてやるという気持ちを忘れないように
 心がけていました。」


仲村トオル
「明智と葉子のケーキキャッチのシーンがあります。
 CGに頼ってはいけないと、二人でがんばりました!!
 染之助・染太郎のお二人のようになったと思います!」


話をきいているだけでも楽しそうな現場だったということが伝わってきました。
最後に金城さんが観客に一言。


「何か話そうとすると、ネタバレになってしまうので、
 何も言えないんですが、、、
 とにかくめちゃくちゃに面白い映画なんです。
 存分に楽しんでいただけると思います。」


皆さんそれぞれが、ネタバレしないように気を使っていて
この映画を友人や家族に宣伝して欲しいけど、
ネタバレだけはしないように。。。。とおっしゃっていました。
どんなお話なのか、益々楽しみです!!



■感想■


 久々にストライクに面白かった映画ビックリマーク
何も考えずに楽しめる、文字通りの娯楽映画ですね。
「くれぐれも、ネタバレなしで・・・」
キャストの皆さんが口々に言っていた意味がわかりました。
なので、今日は「面白かった」とだけ 笑。


 見所は、怪人二十面相と遠藤平吉のバトル。
特に、二十面相がダークヒーローであることを踏まえ
二人のバトルを観ると面白いと思います。


 平吉はサーカスの曲芸師なので
蜘蛛の糸がなくてもスパイダーマン(大袈裟・・・;)のようだし、
葉子様は意外にモダン、
二十面相の逮捕に必死な警部と小林くん、

彼等の側で常に冷静な判断をする明智小五郎、、、と、
登場人物は個性的な人たちばかり。
それと、長屋に住むメンバーも味があります。


 また「ALWAYS 三丁目の夕日」のスタッフが手がけただけあって
ノスタルジックな映像は、とても美しいです。
華族のお屋敷と貧乏長屋(別名もありますが)は別世界ですが、
どちらのセットにも細部まで手が行き届いている感じ。


 物語りも、映像も両方楽しめました。
カップル、親子、友人、勿論一人でも、
存分に楽しめる映画だと思います。

金城さんの探し物と、仲村さんのケーキキャッチにも注目ニコニコ