アイソン彗星 太陽最接近まで79日 | [みさと天文台友の会 松本のブログ] 星も音楽もド素人なのに何故か会長になってしまった松本の悪戦苦闘の日々(会長就任8年目に突入)

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アイソン彗星(C/2012 S1)は昨年の9月に発見されたばかりの彗星で11月末頃(79日後)に太陽に最接近するそうです。

今からどんどん見えるようになる彗星ですが今はまだ肉眼では見えません!


数日前(9月9日未明)にみさと天文台の105㎝の望遠鏡で撮影に成功したそうです。
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↑みさと天文台提供

アイソン彗星は、パンスターズ彗星(C/2011 L4)と同様に、回帰しない彗星だそうです。つまり今回を見逃すと二度と見ることが出来ない彗星です。

http://ameblo.jp/misaten-tomokai/entry-11490531329.html

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今日現在の位置は火星軌道の少し外側を太陽に向かって飛んでいます。

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彗星の正体は泥混じりの雪だるまだと言われています。

この雪(氷?)が太陽の光を受けて解けて水蒸気となって飛び出すので尾を引いて見えるようになるので太陽から遠い近い時は尾が短く太陽に近づくと長く(太く)なります。


よく勘違いされる事ですが彗星の尾っぽは進行方向とは異なります!

彗星の尾っぽの反対方向に太陽があるだけで進行方向とは関係ないのです。

そう言う訳で太陽に最接近した時は彗星の尾っぽと進行方向が直角になります。

(実際には彗星が移動するので尻尾が微妙にカーブするそうです)


先程、太陽に近づくほど彗星の尾が長くなると書きましたが実際にはそうならない事もあるそうです。太陽に近づく事により彗星の氷が解け切って無くなってしまう可能性もあります。そうなると彗星の核だけが宇宙空間を飛んでいる状態になり太陽や惑星の引力によってバラバラになる事もあるそうです。


今回のアイソン彗星がどんなふうになるのか今から楽しみです。


アイソン彗星は9月から10月にかけてしし座方向へと移り、見かけ上、火星と接近します。10月上旬から中旬は、順行する火星と一緒にしし座の中を移動していくそうです。