ふたご座流星群はしぶんぎ座流星群、ペルセウス座流星群と並んで三大流星群の一つです。上手くいけば1時間に20~30個の流星が見られると言われています。
流星が流れてくるように見える中心点「放射点(あるいは輻射点)」は「ふたご座」のカストル(ふたごの兄)の頭の辺りにあります。
(頭の赤いマークはカストルが怒っているのではありません)
ふたご座流星群の放射点は、空が暗くなる頃には東北東の地平線から昇ってくるため一晩中観察できます。流星群は飛ぶ流星の数が同じと仮定した場合、放射点の高度が高いほどたくさん見えるようになります。夜中の2時頃、ふたご座流星群の放射点は、ほぼ天頂まで昇ります。この時間帯にたくさんの流れ星が見えると期待できます。
2011年のふたご座流星群がもっとも流れるとされる極大時刻は、12月15日2時と予想されています。ちょうど放射点が天頂を横切る頃です。極大予想時刻の前後にも流星は流れますから14日の夜から翌15日の明け方までたくさん見られるチャンスです。
但し、12月14日の夜は、月齢19の月がかに座に輝いています。ほぼ一晩中夜空を照らしていますので、流星観察には条件が良くありません。暗い流星は、空の明るさに埋もれて見えなくなってしまうからです。月明かりに負けない大火球の出現に期待しましょう。