先日のチャリティーコンサートでお世話になったViolinist 寺下真理子
さんのプロフィールを眺めていたら・・・
「1993年、第1回五嶋みどりレクチャーコンサートに出演。2002年には五嶋みどり20周年記念コンサートに出演。大阪NHKホールにて五嶋みどり、及川浩治の両氏と共演・・・」
五嶋みどりさんと言えば「タングルウッドの奇跡」が有名ですね・・・
当時、五嶋みどりさんは未だ顔にあどけなさが残る14歳でした。
日本を代表して大きなタングルウッドの舞台でレオナルド・バーンスタイン指揮(ボストン交響楽団)の元で演奏しました。
当時みどりさんは3/4サイズ(子供用)のヴァイオリンを使用していましたが、演奏中にヴァイオリンのE線(高音)が切れるというアクシデントに見舞われました。
演奏中だったので咄嗟にコンサートマスターのフルサイズ(大人用)のストラディヴァリウスに持ち替えて演奏を続けました。しかし、その直後再びE線が切れてしまいました。
今度は副コンサートマスターの(フルサイズの)ガダニーニを借りて音を1つもはずさずに演奏を成し遂げました。
これにはバーンスタインも彼女の前にかしずき、驚嘆と尊敬の意を表したそうです。
翌日のニューヨーク・タイムズ紙には、「14歳の少女、タングルウッドをヴァイオリン3挺で征服」の見出しが一面トップに躍ったそうです。また、この時の様子は、「タングルウッドの奇跡」として、アメリカの小学校の教科書にも掲載されたそうです。