さて昨日は特別な御呼ばれでした

御呼ばれとなると、とっておきの服を出してお洒落したいものですが、現在最高に太ってしまい。

全部服が入らない・・・

悲劇のような喜劇のような

さて、最初はフレンチ？と思っていたら、イタリアンと聞き、でも実際はイタリアンを越えた創作料理の素晴らしさに、舌鼓を打って帰って来ました！

先ずは食前酒から

飲みやすいシャンパン

そして野菜のスープ、こちらはまさにダシ！

昔、私が行った頃のヨーロッパでは、日本人からすると味つけのない「味のない」お料理は確かにありました。

とくにミシュランなどに紹介される5つ星のレストランでは、生クリームは甘味もなく、海の海藻はそのまま、何の味つけもなく料理にトッピングされていました。

当時学生たちは驚いていたし、対抗意識の強い調理師は日本料理なら「もっと美味しくできる」と言って、賛否両論だったり。笑

私は何より、欧米人が素材その物の香りや風味を大切にしていることに感銘を受けたのを覚えています。

まさに、今回の野菜のスープは素材から出た旨味を堪能するスープでした。

お次は前菜(Antipasto)です

指で頂くお料理から始まりました！

オレンジ色の丸っこいのがお料理です、柑橘のジュレが皮を破るように口の中で広がり、食前酒が進みます。

コチラも指で頂くお料理で、パクっと食べては、美味しくて唸ってを繰り返します。

右側はキンカンのブリュレです！

皮までまるごと、コチラもとても美味しい

約30年以上前の学生時代は、丁度クレームブリュレが日本に上陸した頃でした、「ブリュレ」というのはフランス語で焦がしたという意味です。

ザラメ(砂糖)をかけてガスバーナーで焦がすのが楽しくて、よくファイヤー!!って遊んでいましたね。

前菜最後はオニオンのムースでした！

お次は丸いドームが登場しました！

一体なんでしょう？

エンドウ豆の、なんだっけな？

ホタルイカが入っていて超美味しい一品。

食用の花びらが沢山入ったサラダは、温かいドレッシングをかけて召し上がります。

お次は日本酒を頂くことに

熊本のお酒で、昔ながらの製法にこだわり、なんと米も手植えで作ったお酒です。

なんと、その名は「産土」

友人たちが私をチラリと見て「ミサさん名前好きでしょ」って顔してました。

はい、お味も美味しいです！

発泡酒のような日本酒は、イタリアンにも合いサラッとした舌触りではなく、むしろ口の中でジリジリと味わうような一風変わったお酒でした。

お次は、ようやくパスタです！

お魚の風味と香ばしさが美味しいパスタでした、この3倍くらいは食べたかったな

魚料理はサワラ、この優しいソースも美味しいですが、フキノトウを乾燥させたもの(回りにパラパラしている黒い粉のようなモノ)の苦味が、サワラの脂質にキレのある美味しさを演出していました。

コチラは、詰め物をしたパスタのラビオリで、カペレッティと言います。

「帽子」を意味する「cappello」が名前の由来らしい。

写真のようにトリュフを削って召し上がります、この贅沢な味わい美味しいです。

お肉料理は子羊でした、臭みもまるで無く岩塩とよく合いました。

まさに「buono」ブオノ(心の声)

イタリア風のおじや

サフランの色が美しいです

そしてデザート

九州の美味しいお茶をセレクトします

なんと木の裁縫箱のような箱で出てきたのは、美味しいお茶菓子でした。

私はクマモンのバターケーキのようなお菓子が一番好きでした

お茶も飲みつくしてありません

驚いたのは昔と違って、本当に知識が広い。
そして九州ならではの、地元の海産物で勝負できる強さ本当に素晴らしいです。

私は元々大阪だったので市場に集まる朝の競りで、どこの名産品を競り落とすかみたいな、食材はそんなイメージです。
しかし福岡に来てから、地元で育てた、採れたての野菜の旨さ、鮮度だけではなく農家さんの作り手のこだわり。

調理人が常に、生産者との良いキャッチボールが出来ている環境。

都会育ちの私には羨ましいほどの魅力が地方にはあります！

今回ご紹介したお料理は渡辺通にあるNAKAGAWAさんです

お店を出た帰り、見送ってくれるお店のギャルソンさんに思わず、ほっぺに指を差し「buono」と言いました。

ヨーロッパは男性語と女性語があるので、女性が美味しいという時はボーナとかボーネとかになるのかもしれませんが、知り合いのイタリア人に「ほっぺのボオノ」は誰がやっても許されると言っていたので「buono」と言いました。

こんな料理を楽しむ時間は３０年ぶりなんじゃないかと、学生時代のワクワクを思い出す一時でした。

【NAKAGAWA】渡辺通駅より徒歩すぐ｜イタリア料理をベースに、自由な発想と九州・福岡・旬を感じれる料理をなかがわでお楽しみください。渡辺通駅より徒歩すぐの場所にある【NAKAGAWA】公式ホームページです。当店ではイタリア料理をベースに、自由な発想と九州・福岡・旬をお楽しみ頂けます。薬院なかがわを経て、なかがわのシンボル的な旗艦店として位置付けする思いで、なかがわ本店を渡辺通で開店致しました。進化・挑戦をテーマに、これまでの経験・体験を糧にオーナーシェフ中川英樹が精一杯の表現をさせて頂き…

www.nakagawa-honten.com

元々10代頃の私は、料理が好きでもなくて、とにかく早く結婚したかったので、お姑さんに文句を言われないためにお料理学校に行きました！

ところがそこは、コックさんが沢山いて本物の調理師学校でした(笑)

むちゃくちゃ厳しい学校で合宿も軍隊のようで、怖いわ凶器は沢山あるわで入学したことを後悔していましたが(笑)

いつの間にか「王様のレストラン」みたいな環境に魅了されて学校を卒業しました。

卒業した後は調理師免許を活かせることなく家庭に入りましたが・・・

やっぱ血が騒ぐというか、素敵な接客に料理のウンチクがあるとホント好きですね～♪

とっても良い時間を過ごしました

最後に主催者さまに、今回このような素敵なお店で、お食事会に御招き頂き心から感謝申し上げます。