会場をさきしまコスモタワー展望台から、西天満のMOERADOさんに移して仕切り直して開催することになったDの純情vol.7。


初のライブハウス開催でしたが、会場がむーさんの働いていたMOERADOさんだったこともあり、移行は大きな混乱なく進んだかと思います。この後、MOERADOさんとは長いお付き合いが始まりました。実はDの純情は、コロナに翻弄されて最初の年はトータル1年もさきしまで開催することはなかったのです。


さきしま開催予定の時から1組増え、久しぶりにお呼び出来た早乙女麗那さんや、ソロになったモエ(ミ)・ルル・アドバンスさんの他、マリンスノウさん(現在は解散)、鳥之ひなのさん、柊ゆうさんらが初めて出演して下さいました。


西天満MOERADOさんも、今や開発の関係で閉店となり、先頃テナントが入っていたビルごと解体されてしまいました。先日話題にした、僕が初めてアイドルライブを見た箱、HOLIDAY OSAKAさんからも徒歩5分圏内の立地。今も近くを通る度に懐かしく思い返されます。僕はこのMOERADOさんも大好きな場所でした。地下の階段を抜けた先にある無機質な扉を開けると広がる大人の秘密基地のようなライブハウス。この後、世間は緊急事態宣言の発令を迎え、混乱の一途を辿るばかりとなり、僕達のコロナとの戦いの初めの1年は、ここMOERADOさんでの試行錯誤から始まりました。


今となってはもう忘れられつつある言葉にもなってはいますが、この後、エンタメ業界を縛るかのような忌むべき文化が入り込んできます。「ソーシャルディスタンス」「シッティングライブ」「マスク着用義務化」「発声禁止(コール、MIX禁止)」…マスクや消毒薬の不足やそれに伴う転売や高騰。誰しもが疑心暗鬼になり、人と人との接触を禁じる、すなわち魂までも否定するような刺々しい時代がもうすぐそこまで近づいて来ていました。異常がスタンダードに成り変わる世の中。急速に速度を上げてそれは始まりました。感染者の数を毎日テレビは義務化されたように発表しては危機感を煽り、そして現実として人の命を奪い、絆を壊し、ガラリと世界は侵されていく…僕達運営の中でも、こんな世の中になってまで、イベントをしてもいいのか?という自問自答が生まれ、不穏な空気はゆっくりと、確実に忍び寄ってきていたのでした。


(ちょっと重い話ばかりになりそうで…、気分変えて続きます)