…続きです。

機動力重視のチャリンコ部隊は、暗闇の中を狭い路地から川原、大通りと、足の不自由な認知症の高齢者が行き着けるであろう行動範囲を予測し、手分けして捜し続けました。

3時間…果たしてどこまで行ってるのか?ちょうど冷え込みがやって来る少し前のこと。薄着で出たため、寒さや体力の消耗はもちろん、事故の可能性も捨てきれません。早く見つけないと…。気持ちも焦ります。

運良く、とある横断歩道の手前で肌着に裸足で座り込んでいるところを発見したのはボクでした。不謹慎な言い方かも知れませんが、行方不明になったお年寄りを発見した時のテンションの上がり方ったらハンパありません(笑)。もうアドレナリン出まくりです(笑)。もちろん、無事に発見できた、という安堵から来るものですが、この感覚はそうないかも(笑)。


無事に家に送り届け、家族の安堵を見届け、国家警察に先んじた(笑)優越感を噛みしめて…。

こんなことを書くと、ともすれば『立派な仕事』『大変な仕事』と捉えられてしまうこと、それは我々福祉職の者にしてみれば、本意ではありません。本当に大変で、本当にツラい思いや深い愛情を持っているのはやはり家族の皆さんだと思います。我々は家族が困った時のほんのわずかな時間のヘルプマンでしかありませんから。我々はやるべきこと…ではなく手伝えることを手伝っているに過ぎません。

すいません、またまた続きます(笑)。