rodolf

 ブライアンの幼稚園のクリスマスパーティーに、ブライアンと旦那とで行ってきた。ハロウィンに引き続き、「クリスマスコスチュームで」とレターにあったので、姉御に借りたトナカイの角に茶色の服を着せ、口紅で鼻を赤くして、トナカイに仕立てた。
 家を出た時からブライアンはノリノリで、あちこちで「まっかなおっはっなっのー♪」なんて声を掛けられながら会場に向かった。
 会場に到着して20分くらいで、ノリは冷めてしまい、その後はまったく楽しそうにせず、良い写真も取れなかったのよ。他の子供たちは一人残らず全部サンタのコスチュームで、せっかくトナカイ一人で目立ってたのに。

 お遊戯の時も、他の子はステージの上で輪になって踊っているのに、ブライアンは一人輪の外に出て、ステージの後ろの壁に向かって、指をくわえて立ちすくむ。観客には顔さえも向けず。

 まあ、小さいからね。上級生になればブライアンだって上手に踊れるようになるわ、なんて思いきや、上級生も踊りはめちゃめちゃ。統一された振りがあるのかも不明。日本の幼稚園はすごいなぁ。こんな宇宙人な子供たちでも、きちんと同じように踊るものね。先生達、すごい!

 →こっちの幼稚園で育っていくブライアン。先行きは暗く、おそらく3年たってもあまり変わらないと思われる。

 パーティーは、カトリックの幼稚園なので厳かに楽しく・・・・かと思ったら、ぜんぜん違った。厳かさなんて微塵も無くて、お遊戯などに使われる曲も、BGMも、ロック風にアレンジされたクリスマスソング。幼稚園だからね、やっぱり童謡アレンジがいいよね。ロックじゃちょっとね。

 相変わらず会場は無法地帯で、会場(室内)でシャボン玉ふかす者あり(注意する親なし)、プレゼントの包装紙をびりびり破り散らかす者あり(片付ける親なし)。

 遠足にしろ、パーティーにしろ、幼稚園の行事は、かわいい子供の成長を見られるので楽しいのだが、フィリピン人のモラルの無さに辟易とさせられる時でもあるんだよね。ブライアン、どうやってしつけるかな。
 ちょっと人生建て直したいと思い、転職活動を始めて早1ヶ月(?だっけ?)。いまだに続行中。
 年末で先方が忙しいことや、今現在私が仕事を持っていて、その休みの日しか試験や面接を受けにいけないことで、かなり時間を食っている。

 しかも、思ったような給料にめぐり合えない。

 なぜなんだぁ!こちらが要求しているのは、日本から派遣されてきている駐在員さんの数分の一の給料なんだけど・・・。
 
 現地採用って、ほんとに厳しい。でも、企業にとっては現地採用ってお得な人材難じゃないかと思うんだけどなぁ。
 だって、

 私の場合はビザも永住ビザなので面倒なことなし、
 随伴家族の面倒も見なくていい、
 家賃だってローカルプライスに毛が生えた程度、
 社会保険もなし(フィリピンの社会保険は激安)、
 日本語ネイティブ、
 教育も大学まで日本で受けている、
 赴任費用不要(本人・家族の旅費や引越し費用)、
 海外旅行保険不要、
 現地人とのコネクションあり、
 とりあえず何らかの言葉(英語なりタガログ語なり両方なり)は可能、

 それに、給料だって駐在員よりはかなり安い。
 ね、こんなにお得な現地採用なのだから、もうちょっと給料、くれてもいいんじゃないかしら・・・・。移住したとはいえ、今でも日本人で、実家の両親・親戚、友人達は日本にいて、やっぱりこの国だけでは私の人生は完結しない。1年に1度くらいは一時帰国したい。そのための旅費を貯金できるくらいの給料は欲しいのよね。

 分かっていただけるかしら・・・・。
 今日は、コンピューター関係の会社の試験と面接のため、東森地区に行って来た。新しくできた街で、清潔でいい感じ。街の中にはジープは入れない。ジープがいないだけで、空気はかなりマシ。生活感は無いが、働くには悪くない。

 午前中に筆記試験を受け、午後から面接。ランチは近くのマックで食べた。幸い涼しい日で、店の外のテーブルで一人でゆっくりとできてよかった。

 そして午後の面接のため、会社の事務所に戻ろうと席を立って数歩踏み出たその時!なぜか裸足の左足が地面についた。びっくりして足元を見るとなんと!サンダルが私の足首にぶら下がっている。何が起こったのか分からず、一人、パニクッたが、実は写真のように壊れていた!!

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 左のサンダルの甲の部分が、完全に壊れていて、一歩も歩くことができない。裸足で歩くしかない状態になっている。
 近場でとりあえず靴を調達して、面接はちょっと遅らせてもらおうかとも思ったが、靴屋までどうやっていくんだ??裸足はちょっと・・・・。周りはこぎれいな格好をしたOLやら若い男性やらであふれているのに、裸足で靴屋を探す勇気は無い。
 せっかくスーツで出てきたのに、こんな時に限って何か起こるんだよなぁ。

 面接キャンセルして帰宅するしかないな。その会社で働く友人に電話して、午後の面接キャンセルを担当者に伝え、泣く泣く帰宅。友達も担当者も、「靴が壊れて一歩も歩けません」と言っても、何が起こったのか分からなかっただろうなぁ。

 幸い、一歩も歩かずにその場でタクシーを捕まえることができた。
 そして、タクシーの中で、それまで無事だった右の靴も同じように壊れた。

住んでいるマンションの入り口までは、エマちゃんに靴を持ってきてもらい、シンデレラ張りにエマちゃんの持って着てくれた靴を履きつつタクシーを降り。

 このサンダル、1年半前に病院の就職面接を受ける時に買ったんだよ。その後は数えるほどしか履いてないのに、どうしてこうなるかね。それほど安いものだったわけでもないのに。
 ちなみにこの前に履いていたサンダルは、東ティモールでインドネシアから輸入されたと思われるものだったんだが、これも、何度も履いていないのにヒールが取れてゴミ箱行きになったのでした。

 靴には運がないんだよ、私。日本で買った高級スニーカーも、何度も履いてないのにソールが剥がれてきたこともあったし。日本のは修理したけどね。

 次はやっぱり日本で買うかな。
フィリピンでの携帯電話の普及はものすごい。日本よりもすごいかもしれない。小学生まで持っている。携帯電話の会社も数社あり、メジャーなところは 「Smart」、「Globe」、「SUN」あたり。
 私は、プライベート携帯はSmart、職場支給はSUNで、いつも二つを持ち歩いている。SUNは、通話料など安いのが魅力だが、電波が悪いのが難点。病院にはアンテナがあるから大丈夫なんだが、家に戻ると途端に通じにくくなる。

 今日の夕食時、メイドのエマちゃんが言った。
 「私の育った村(ミンダナオの田舎で、まだ電気も無い)では、SUNは通じないんですよ。使えれば、家族と安く話ができるんだけどなぁ。SUNは太陽(sun)が出ていれば使えるはずですよね?」

私。「いや、SUNというのは携帯会社の名前だから、太陽が出ていてもアンテナが無ければ通じないよ。だってほら、マニラなら、夜でも使えるでしょ? っていうか、それは冗談で言ってるんでしょ?」

エマ。「いいえ、私は本気でそう思ってました・・・・(恥)」


 エマちゃんは、結構賢い子なんだがなぁ。想像力がたくましい。
 言葉が遅くて心配したブライアンだったが、最近、急に言葉が増えてきた。悲しいことに英語ばっかりだが・・・。
 いつもの寝かしつけは抱っこなんだけど、昨日はベッドに寝転がって、ちょっと落ち着いた雰囲気になったので、ちょっと昔話をしてみた。日本のことも教えないとねー。

 むかーしむかし、おじいさんとおばあさんがいました。(うちでは、「じいじい」と「ばばちゃん」だから、おじいさんとか、理解できないだろうな)

 おじいさんは山へ芝刈りに、おばあさんは川へ洗濯に行きました。(芝刈りってなんだよ・・・。ぶらいあんにはわかんねぇだろう。川も見たことないよ。都会暮らしだから)

 おばあさんが川で洗濯をしていると、大きな桃が、どんぶらこ、どんぶらこと流れてきました。(桃なんて、見たことないよ、ブライアンは。)

 おじいさんとおばあさんが、大きな桃を食べようとすると、中から元気な男の子が生まれました。桃太郎と名づけました。

 ある日のこと、桃太郎は言いました。「ボク、鬼退治に行って気ます!」(鬼なんて、絵本だって見たことないよ。ぶらいあんには分からんだろ)







ここまで来た所で、ブライアンはむっくりと起き上がり、遊び始めました・・・・。やっぱりねぇ、絵も写真も画像も何もナシで、こんな分からん言葉ばっかりのお話聞かせたって、楽しいわけないね。日本の絵本、毎月福音館書店から送られてくるんだけど、こんな日本の古典昔話は無いのよ。盲点でした。
 寝る前のお話は、まだまだ先になりそうだ。
4757ef17.jpg 12月に入り、いよいよクリスマスの準備に真剣に取り掛からなければならない時期。

 今日は、旦那とブライアンとエマと一緒に、近くのショッピングモールまで行ってきた。ブライアンの幼稚園のクリスマス会で必要なプレゼント交換用のプレゼントとか、そのときに持っていくジュースとか、そんなのを買いに。

 で、自分も、お世話になった人に送るクリスマスカードを選びに。

 去年は、外国製のなかなか素敵なカードが、20枚だか30枚だか、箱に入って売られていたので、それを買った。値段も半額になっていて、よろしかった。

 今年もそんな箱詰めを探したんだけど、見つからない。20枚入りの箱を1個見つけたが、安くない。
 お徳用パックの6枚セットを発見し、いくつか買ってきた。よろしいデザインのものは、1枚1枚のばら売りが多く、数十枚も買うとそれなりの出費なので、こんなお徳用はありがたい。

 家に帰ってきて開封して愕然! コピー用紙ですかぁ???みたいな、ペラペラのカード。デザインはそこそこなのに、こんなに安っぽいんじゃ、使えない。
 外国製のしっかりした紙のもあったが、それは茶色いシミが浮き上がっていて、使えない。

 結局、使用に耐えるのは買ったものの半分くらい。あぁ、「安物買いの銭失い」って、このことだよ。がっかり。

 こんなのと比べると、日本の年賀状って、なかなかよいと思う。はがきだから、紙の強度はそれなりに保っているし、オリジナルでまとめて印刷してもらえば安く済むし。
 来年は自分でデザインして印刷に出すことにしよう。それが安くてオリジナリティもあってよし!


 誰のミスかは分かりません。

 先月後半分の給料(1ヶ月に2回、給料日がある)のことです。

 臨時雇いの職員は、タイムカードで勤務時間を管理して、それを元に給料が日給ベースで支払われるらしいのだが、なんだか、コンピューターのシステムが新しくなったとかで、どこかでミスが起こったらしい。

 で、臨時職員に、倍近い給料が支払われてしまった。1ヶ月の給料が10000ペソくらいなので、半月分は5000ペソ。それが、8000ペソくらい、支払われたらしい。これは、臨時職員は嬉しいでしょう!

 ところが、会計係。臨時職員一人ひとりに電話をかけて、余分に支払われた分を返還するように言ったんだって。使っちゃった人はどうするんだろう。突然上がった給料に浮かれ、買わなくてもいいものを買ったり、家族で外食したりした場合は?それを返せと言われても・・・・。次の給料から差し引かれたらもっと悲惨だね。フィリピン人は、計画的にお金を使える人が(私の知る限り)少ないので、差し引かれたら生活できないよ。

 たった1万ペソで1ヶ月こき使ってんだから、こんなときくらい諦めたらいいのに。臨時職員はボーナスも出ないんだから、3000ペソくらい、あげたらいいのに。
 
 かわいそうな臨時職員でした。
 フィリピンに限らず、多くの国でよくあるサービスに、「ランドリー」と言うのがある。この辺りにもランドリーショップがたくさん。日本のクリーニングほど高級なものではなく、ただ洗濯機で洗濯して、乾かして、たたんでくれるだけ。

 入院患者さんでランドリーが必要な場合は、病院内でもランドリーが頼めるんだが、数日もかかることも多いため、私が患者さんに依頼を受けたときには院外のランドリーショップに頼む。洗濯物を取りに来てくれて、配達もしてくれて、1キロ30ペソ。最低3キロから。(3キロ未満でも3キロ分の料金を支払う)まあ、この辺のランドリーショップは、どこもそんなもの。翌日には出来上がる。

 ところが今日は土曜日だからか、いつものショップが閉まっていて、別のショップを呼んだ。1キロ43ペソ。高いなぁ~。でも、着替えの下着も無い状態なので、仕方が無い。

 で、43ペソで頼んだ。8点の洗濯物。きちんと受け取りを書いてもらい、支払いは洗濯終了後。

 5分後、ショップから電話。「病室まで受け取り、配達に行った場合は1キロ65ペソです。」って。そりゃ、高いよ!しかも、何度も確認して「43ペソ」で同意し、受け取りにもはっきりと「1キロ43ペソ」と書かれている。更に、頼んだのは2キロもないような量。。。
 ここは折れてはいけない。

「こっちは何度も確認したのに、そっちが43ペソって言って、しかも受け取りにもはっきり書いてるよ。私から患者に謝るなんてできないから、自分で来て謝ってちょーだい。でも、もしもお客が怒ってキャンセルしたら、あんたんとこは、取りに来て、また汚れたままの洗濯物を届けてっていう手間をかけても、1ペソも儲からないよ」

 と言ったら、しぶしぶ43ペソで引き受けてくれた。43ペソと書いているが、最低3キロなので、たとえ頼んだ洗濯物が2キロに満たなくても、129ペソは支払うんだからね。おいしい仕事じゃないか。

 まあ、これはこれで丸く収まったんだが、実は、これを病院で頼むと、数日かかるけど費用は医療費と一緒に保険で賄われてしまうことが多い。患者さんにとっては、お金が一番かからない方法。
 そして、病院のランドリーの料金は、1点いくら、と言う日本のクリーニングと同じ計算方法。今回の場合は600ペソ超。

 なんだかんだで一番高いのは、病院のランドリーサービスなのよ・・・・。

 
 今日は職場で、二人も苦情をいう女性を見た。

 一人目。人間ドックを受けて、なにやらあったようで、すごい勢いの苦情。周りには他の患者さんもたくさんいるのに、一人の女性が30分以上カウンターに座って、すごい大きな声でスタッフ達を怒鳴りつけていた。本当に大声。この上なく感情的な怒鳴り方で、こちらのスタッフの言うことも聞く耳持たず。とにかく、「こんなサービスは最低だ!」とか、「今まで何年もここで人間ドック受けてるけど、こんなひどい仕打ちは初めてだ!」とか、感情的にどなり立てていた。

 どうやら、こちらのスタッフのミスだったらしいので、怒られても苦情を言われても仕方が無いのだが、やっぱり、いい歳した大人が、我を忘れて人目をはばからずどなっている姿は、あんまり素敵じゃないね。

 その1時間後、今度は別の部署。小学生くらいの子供を二人連れた女性が、なにやらスタッフに苦情を言っていて、最後の捨て台詞が「もうあんたとは話したくない!」。

 これは、私は通りかかっただけなので、何があったのかは知らないが、子供の見ている前で、いい歳した大人が大人に向かって言う言葉かね???

 この病院に限らず、いろんな場所でいろんな苦情の場面を見てきたが、やっぱり女の方が感情的な人が多いな。
 でも、苦情は冷静に言った方が勝ちだと思う。
 今の病院に就職して1年半。先週、突然昇給した。

 それでも少ない私の給料。おそらく、マニラ周辺の日本人の現地採用(日本から派遣されて来る駐在員よりもかなり低待遇)の平均的給料の5割から6割くらいだと思う。
 看護師・保健師の資格を持っていて、看護師の経験もあって、一応、英語も話せて、医療用語(英語)もちょこちょこ知っていて、それらをフルに生かしている仕事。なのに、プロの仕事なのに、専門職なのに、あの給料じゃ・・・。一応、就職して1年以上たった9月が昇給月というから、頑張ってきた。でも、私の働きを認めてくれての昇給ではなくて、スタッフみんな、一律の昇給率。今まで安月給で頑張ってきて、こんなにがっかりなことは無い。

 そのがっかりをきっかけに、転職を決意した。頑張りを認めてもらえないと言うのもあるし、あの給料じゃ、自分達の生活や将来、子供の教育費まで危ういから。
 「辞めないで!」と言ってくれる患者さんもいるかもしれない。それはありがたいこと。だけど、自分達の生活や将来はもっと大事だから、やっぱり転職。

 早ければ今年一杯で退職して、1月か2月から新しいところに行きたいんだけど、どうかな。スービック辺りでも日本人の募集はあるらしく、そこに行ければ万々歳。子育ては田舎でしたいと前々から思っていたし、もともとマニラはあまり好きじゃない。でも、歯の矯正もあるし、子供の体のこともあるし(地方の病院はいけてない)、あまりマニラから離れるのもねぇ。その点でスービックはパーフェクトなんだよな。
 
 さて、どうなることやら。何かいい仕事があったら、情報、ください!