イクスタンジを飲み始めてまもなく父はふらつきだしたらしい。
働いていた父は、飲み始めから10日くらいまではふらつきながらも仕事に行っていたと言う。
その後はふらつきが悪化して仕事には行けず。歩くのもやっとのことで、トイレに行くにも家具や壁を伝いながらの状態だったらしい。
その父が少しでも回復するように、緩和ケアでもいいから元気に話せるようになってほしくて入院させたのに、
入院してからは、耳は大声で話しても人の声が聞こえず、目はそばにいるのが誰かも認識できないほど見えていない。
イクスタンジを飲み始めて2週間で動けなくなり、
入院して2週間で寝たきりになってしまった。
PSAの数値が上がってしまったからイクスタンジに変わったのだけど、
もしもイクスタンジを飲まなければ、もっと元気でいられたのだろうか…。
それとも、イクスタンジに耐えられないほど弱りきってしまっていたのだろうか…。
がさつでさばさばして心配性で能天気。
いつも自分のことは後回しにしながら、亡き母と長男を溺愛し、なりふり構わず死に物狂いで頑張ってきた父。
その父が笑顔で自宅に帰ってくることはもうないだろうと覚悟はしている。
でももう一度意識を戻して元気になって、病院ででもいいからバカな冗談を言いながら話をしたいと思ってしまう…。
モルヒネでも麻薬でも何でもいい。
治せないならせめてもう一度、数日でもいいから父を元気にしてほしい。
