12月28日。



この日は私も旦那も仕事納め。
二人で仕事を中抜けしてクリニックの駐車場で待ち合わせた。

この時、私は半分諦めに近い気持ちでいた。

前日、お風呂上がりになんとなく気になって右胸の乳首をさわったら、出血したから。

乳がんだから、の気持ちが半分。
細胞診のせいだよ、の気持ちが半分。

診察室に入ってすぐ、先生は

『いや~、びっくりなんだけど。
悪性でした。』

と、あっさり簡単に告知してくれた。

想像では、告知された瞬間に涙がだーッとか、失神しちゃうとか…。

現実は涙も失神もなく。

今思うと、変に肝が据わってた。

泣いてこの結果が変わるなら泣くけど?みたいな。
その気持ちは今も変わらない。


『ウチでは悪性と診断がでたら、☆☆病院か○○病院か△△病院から選んでもらって紹介状を出します。
何処にしますか?』

今?今すぐ⁇

『正月挟んじゃうから、できれば今すぐがいいな~。』

旦那と顔を見合わせ、今後の通院の事も考えて。

『…じゃ、1番近いとこで』

乳腺クリニックを選んだ時と全く同じで進歩無し。



私の乳がんLIFEはスタートした。





12月22日。


仕事を早めに切り上げ、クリニックに向かう。

前回はマンモの事ばかり考えてたけど、今回は細胞診のことばかり。

何も知識がなかった私は、ネットでうっかり細胞診の針の太さを見てしまった。

鉛筆の芯くらい?
…怖っ。


エコーの時と同じベッドに寝て、自分はロボット、と自分の心に言い聞かせる。

これは私の癖。
辛い時や痛い時、何故か私はこうしてしまう。
ロボットには痛みも悲しみも怒りも無いから。
痛いのも辛いのも気のせいだ、私はロボットだし。
と、自分を騙してやり過ごす。


麻酔の注射を2~3箇所に打ち、何かにグイグイ押され、バシン!バシン!と大きな音がした。

『よし、OK!』

あれ、もう終わり?
これまた思ったより全然痛くなかった。

『じゃあ結果は一週間後ね。一応旦那さんと一緒にきてちょうだい。』

この “旦那さんと一緒に“ が、のちに私のトラウマになる。





確か12月19日。


隣町の乳腺クリニックを受診した。
ここを選んだのは、家から1番近かったから。

受付を済ませ、考えるのはマンモのことばかり。

誰に聞いても痛いと言う。
小さい胸だと余計に痛いと言う。

…私の胸は小さい。

しかし、クリニックのマンモは拍子抜けするほどフワッとしか挟まない機械だった。

新しい機械なのか?
それとも私が鈍いのか?

その後、エコー検査をするためにベッドに横になり、始めてクリニックの先生にお会いした。

…ちょっと喋り方がオネエっぽい。

そんな事を考えてたら、エコー画面を見ながら先生が明るく言った。

『多分悪性じゃないと思うんだけど、心配だから今週末に細胞の検査しましょ。
そうすれば年内に結果出るから。
それで何もなければ安心して年越し出来るじゃない?』

はい、と言うしかなかった。