いつもありがとうございます。連休最後の一日ですね。今週は各地によって気候が違うそうです。雪に見舞われる皆様 お気をつけください




さて、引き続き24日に開催致しますリサイタルのプログラムより第一部 4曲目の解説をお届け致します



アダージョ・カンタービレ(ピアノソナタ第8番「悲愴」より第2楽章)ADAGIO CANTABILE from PIANO SONATA NO.8PATHETIQUE"MOV.L.V.BEETHOVEN

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ベートーヴェン初期ピアノ・ソナタの傑作“悲愴ソナタ”よりCMBGMとしてもしばしば使用される第2楽章は、32のピアノソナタの中でも珍しいベートーヴェン本人公認の表題付きの楽曲です。

1楽章冒頭、序奏で奏でられるモチーフは、後にチャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」でも引用され、作曲後200年が経過した今でも歴史残る名曲として存在し続けています。

1798年に作曲されたこの時期は、ベートーベンが難聴を自覚した時期であることでも有名です。ともすれば「悲愴とは音楽家の命である聴覚を失うことを悲しんだベートーベンの魂の声である」という解釈がありますが、

「ベートーベンの個人的な悲しみ」ではなく「人生の様々な場面で襲い来る揺れ動く人間の感情のすべてを肯定している」かのような魅力的な一曲です


ピアノと共にデュオにて演奏致します。


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第22回波戸崎 操フルートリサイタル
『この地球(ほし)に生かされて』
2018年2月24日(土)/14時30分開場
第一生命ホール晴海トリトンスクエア