甘えて育った祖父母との暮らしから一変、両親は厳しかった。

「商売人の子が、休みの日は店を手伝うのが当たり前だ!」と

日曜日は手伝いと決まっていた。

 

進路を決定する際にも、父の意見は

「女に手に学はいらん。女に手に職などいらん!」だった。

祖母から言われ続けた

「女は我慢して、男のあとをついていく・・」と同じ考えだった。

今でこそ、ナンセンスだがその時代はそうだったのかもしれない。

 

かくして、私の進路は必然的に鮮魚店を手伝う事になったのだ。

せめて魚を捌きたいと、包丁を持とうとすると

「お客様に出す魚を手出しするな!」と怒られて

とうとう今でも、私は魚捌きが下手なままである。

父が言う

「女に手に職はいらん!」のままだった。